この歌にどれほど影響を受けただろうか
自暴自棄になりかけた時、
大切なことを諦めかけた時、
誰かのせいにしかけたとき、
この歌のおかげで、何度、我に返り
冷静になれて、思いとどまり、
上を向くことができただろうか。
だから
あなたのテーマソングは?
そう聞かれたら
躊躇なくこう答えます
玉置浩二さんの『清く正しく美しく』です・・と。
玉置さんには申し訳ないのだけれど
歌詞を自分勝手に解釈してしまってます。
玉置さんからは、
違う違う、そんな意味じゃないんだよ
そう言われるかもしれませんが
私にはこの解釈がぴったりと合ってるのです。
♪悲しいときは海に来て、誰も悪くないと言おう
悲しいときなんて、誰だって山ほどあります。
泣きたい夜は何度もありました。
ふと気が付くと、そこには
誰かのせいにしている自分がいます
そんな私に向かって
この歌は、
『誰も悪くないんだ』そう教えてくれました。
そう、みんなにはみんなの事情がある。
だから誰も悪くない。
そう思った時、ふと、心が軽くなるのです。
♪優しいときはあの人に、ごめんね、ありがとうと言おう
人生では、大切な出会いが幾度もありました。
しかし、あの時、その出会いを大切に出来なかった自分がいる。
悔しい、悲しい、情けない。
でも、あの日には戻れない。
だから、
優しい気持ちになったときには、
そんな人たちを思い出し、
ごめんね、ありがとうということにした。
相手には伝わっていない言葉だけど
それでも、私の心が少しだけ優しくなれるのです。
♪何も出来なくなってしまった時は、清く正しく美しく
いずれ訪れるであろう介護の時、
いや、若く元気な時でも、
全てを失う時がある。
私がそうであったように。
そんな時に、自暴自棄にならず
凛として『清く正しく美しく』あれ
そう、この歌は教えてくれます。
投げ出してしまいたいときに、
『もう少しだけ頑張ろうぜ』
そう、ささやきかけてくれます
♪だれも助けてくれない、誰もわかっちゃくれない
みんな精一杯生きている。
誰かを助けてる余裕なんてない。
だから、誰かを頼るな、誰かのせいにするな。
しっかり自分の足で立て。
そう教えてくれた。
しかし、歌詞はこう続く。
♪よき人のピンチを救えるのは汚れた者たちの最後のチャンス
あえて、精一杯生きている人を、玉置さんは
汚れた者たちと呼ぶ。
それは泥水をのみ、地べたを生えずりまわってでも
生き抜いてきた過去を持つ者たちと受け止めた。
『いいじゃないか、カッコ悪くても』
堂々と生きてやれ。そう聞こえてくる。
♪足を半歩前に出せ、必ず誰かが見てるから
そんな汚れたものでも、出来る事がある
諦めるな、甘えるな、足を前に出すんだ
半歩でもいいから・・・
いつか報われる時は必ず来るはずだ。
そう応援してくれる
♪僕らの愛が正しいところへ向かっていけるように
この歌で、玉置さんは、『僕ら』を何度も連呼する
その相手はだれか?
私はもう一人の自分と決めつけた。
恋人でもなく、親でもなく
もう一人の汚れなき自分
どんな時も、正しく進もうとする自分
弱くて、間違いを犯しそうになる今の自分を
そっと戒めてくれる自分
そんなもう一人の自分と
この歌の最後で
♪いつか一つになれる
そう締めくくっている。
何度も失敗し、挫折を繰り返し
その度に、後悔し、落ち込んでいる。
そんな繰り返しを続ける愚かな自分も
いつの日か、理想の自分になれるはずだ。
そんな願いを込めて日々、この曲を口づさんでいます。