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2人のバス運転手に見た使命感の違い

2つのタイプの運転手

最近バスによく乗ります。空いていれば一番前の左手の席が私の指定席です。
降車口ですから運転手さんの様子がよく解ります。
そこで、2人の真逆なタイプの運転手さんに出会いました。

仮にA運転手とB運転手にしましょう。
いずれも歳は30代半ばでしょうか。きっと家には奥さんと小さなお子さんを抱えているだろう働き盛りのお二人です。
見た目も年かっこうもほぼ同じなのですが、仕事ぶりは真逆でした。

A運転手はカーブを曲がる時は一気に曲がります。
安全確認は行っているものの、曲がる時には乗客の身体は大きく傾きます。
急ブレーキではないものの、立ってる乗客は多少よろめきます。
どこか不機嫌そうで、社内アナウンスもほとんどありません。
お客さんが降りる時も、他の方を向いてます。もちろん『ありがとうございます』の一言はありません。

一方のB運転手はカーブを曲がる時には必ず一旦停車をします。
自転車がいれば必ず先に行かせます。ブレーキには細心の配慮を感じました。
バックミラーで常に社内のお客さんに気を配り、社内アナウンスは心地よく、降車時には一人一人の目をみて『ありがとうございます』と言ってました。

これが、同じバス会社で同じ教育を受けたであろう2人のタイプの違う運転手さんの観察記録です。

2人の中心にあるもの

この違いは何だろう?そう考えてみました。
それは、2人が中心に置いているモノの違いではないかと思います。
A運転手さんの中心にあるものは、『損得』だと思います。
自分は早く帰りたい、仕事を終えたい、それなのに交通渋滞で遅れそうだ。身勝手なお客さんのせいでイライラさせられる。自分は損をさせられている。

この損得勘定につきものなのは、他責の思考。です。

あいつのせいで、私が損をしている。どうしてくれるんだ。という感情は、次第に膨れ上がり、態度や目つきや言葉にあらわれます。
他人も不快だが、なにより自分自信が不機嫌に陥ってしまいます。

一方のB運転手さんの中心にあるものは『使命』ではないでしょうか。


このお客さん達を安全に、快適に目的地までお送りするのが私の使命。
その為には、このブレーキのかけ方でいいのだろうか?アナウンスはもっと心地よく出来ないだろうか?社内で困ってる人はいないだろうか。
この使命についてくるものは、利他の心です。
他の人の利益に私が貢献出来る事の喜びを実行する時、
その人の言動は優しくなり、同時に運転のプロとして大きな成長を遂げ、
人間としても素敵な人への育つのではないでしょうか。

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使命に気付く

人は生まれてきた時に必ず使命を与えられています。

『あなたにはこの役割を担ってもらいます』というものを持って生まれてきます。
この使命には一つだけルールがある。それは『世の為、人の為になる』という事。一見、大変な任務を背負わせてもらったように思いますが、そこは大丈夫。
使命と同時に大きな才能という武器も与えられているからです。

素敵な歌声で人々の心を癒す歌手には歌唱力という才能が。
美味しい料理で人々を幸せにする料理人には調理のセンスという才能が。
お年寄りを快適にケアする介護者には人の心を感じる才能が。
他の誰かにはない、その人だけに与えられている才能が与えてあるのです。


さらに、その才能を活かして使命を遂行するときに、運命という援護も働きます。『たまたま、偶然に』『奇跡的に』上手くいった。と思われるこれらの事は、実は必然。
援護部隊がしっかりと働いてくれています。

使命に悩む

しかし、最初から最後まで全てが上手くいく事はありません。
自分の使命と思っていたのに、全然上手くいかない。問題ばかりだ。
自分は向いてない。自分の使命はこれではなかったのか。
そんな時は、一度立ち止まって、ゆっくり考えてみるのがいい。
きっと何か方法が違っていて、どこかで『そっちじゃないぞー』『気付けー気付け―』とサインを出してくれているのかもしれません。それらが困難であったり、試練という顔をして降りかかってきているのかもしれません。

使命と出会う方法

『だけど私はまだ、私の使命と出会ってません。』そう言われる人がいます。

しかしそもそも使命とは生まれた時に与えられているものですから、あらためて出会うようなものではないのです。気付くものです。『これが私の与えられた使命だ』という事に気がつくだけです。それは、これまでの人生の日々の暮らしの中で、様々なヒントとして現れています。

人より上手に出来るとか、これやってるといつの間にか没頭して時間が過ぎているとか、まわりから大変ですね、と言われるが自分ではそれほどでもなかったり、ワクワク出来たり、諦めたくなかったり。あなたって○○な人ですよね。と言われたり。そんなピカリと光るサインを発しているはずです。

だから、今までの人生を振り返ってみるのです。私はこれをマイヒストリー分析と勝手に読んでます。

いくつかの時代に分けて起こった事、印象に残ってる事を書き出します。

その下には、その時の感情だったり、反省した事、学んだ事、出会った人、起こった原因など心に残っている事を書き出して行きます。

その中に、上に書いたようなピカリと光って『気付け―』と言っているワードが必ずあるものです。

 

マイヒストリー分析。一度試してみられてはいかがでしょう。

使命以外にも自分に対しての新たな気付きが得られるかもしれません。