それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

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鬱な気分の撃退法

また、今日も夢を見ました。
経営者としてあれこれ思い悩んでいる夢です。

目が覚めて、しばらくたってから思い出しました。
『そうだ、俺はもう社長じゃないんだ』

昨年末に会社を売却して、すでに会社を手放してます。
何十年も経験してきた社長業が身体の芯までしみ込んでるからか、
たまに同じような夢を見る事があります。

しかし、この夢を見た日は必ずと言っていいほど、
心が鬱に支配されそうになります

心が鬱に支配されそうな時

どういう関係があるのかわからないのですが、
人間の脳というものは、不思議に絡み合い
心というものを操っているのかもしれません。

今日もまた、心が弱音を吐き始めた時、
今日はいつもと違って少しやばいな。そう思いました。

このままでは、心が鬱に支配され、多分、自分では
バランスを保つことが出来なくなりそうだ。
下を向いて、溜息をつくと一瞬楽になりそうだけど、
その支配力は一気に増していきそうだ。

しかし、自分ではどうすることも出来そうにない
どう立ち向かおう、きっとここが踏ん張りどころなんだ。

どうすればいいんだ?

そう自分の中で戦っているときにある事件が起きました

窮地を味わう

丁度、大切なお客さんの会社に向かっている電車が、
なんらかの事情で止まってしまいました。

今日は、先方の工場に入って、ラインを止めてもらい、
我が社が納めている商品の出来栄えを確認する大切な仕事です。

多くの人を巻き込んで、事前の準備もしてもらっている、
大切な時間が迫ってきています。十分に余裕を持って
出てきたつもりですが、この状況だとどうなるか分かりません。

大切なビジネスなだけに、どうにもならない窮地に立たされた事を
自覚しました。

ようやく復旧し、走り出した電車が最寄り駅に着いたのが
約束の5分前。普通に歩いて15分かかる道のりを
猛ダッシュしました。

道行く人が、何事かと振り返りますが、気にしてなんかいられません。

汗だくになりながら、何とか数分遅れでどうにか到着することが出来ました。

怒りを感じる

早速、工場に入り、ラインを止めてもらい、
商品の状況を確認しました。そこで目にしたのは、
競合他社よりも大きく劣った自社の商品の現状です。

劣っているにもかかわらず、手を付けてなかった
前任の担当者、つまり、かつて私が社長だった時の部下に
対して、怒りこみあげてきました

『いったいあいつは、何をやってたんだ』
『こんなになるまでほっとくなんて許せない』

当時社長であった自分の事は棚に上げて、
お客さんの前にもかかわらず、顔を真っ赤にして
怒りをあらわにしていたんだと思います。

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怒り


闘争心を持つ

いずれ遠くない時期に、私はこの会社は去ろうと決めてます。
それまでの残された時間は、かつての部下が少しでも
仕事しやすいよう、色んな不都合を出来るだけ整理することが
私の使命だと思っていました。

ところが、他社に水を開けられ、おいて行かれている
我が社の商品の現状を目の当たりにしたとき、
闘争心に火が付きました。

残された時間で何としても、改良をして、
追いつき追い越してやる。必ずいい商品に変えて、
お客さんに認めてもらう。

時間はない。こうしてはいられない。

そう思ったとき、工場での身振り手振りは大きくなり
質問の内容は細かく、くどくなり、どんどん時間が過ぎていきました。

そんな面倒くさい私に、お客さんは温かく接してくれ、
色んなダメ出しをしていただき、改良点のヒントを教えてくれました。

実に有難かった。

こうやって工場での時間はあっという間に過ぎました。

鬱な気分が消えていた

駅への帰り道、お客さんの顔と発言が頭の中で、何度も繰り返されて
いた、その時、ふとあることに気が付きました。

『朝起きて、私を襲っていたあの鬱の気分がどこかに行っている

あれだけ、強敵で、自分ではどうしようもないと思い、
ここで逃げ出したら、とんでもない事になる。
そう恐れていたあの鬱な気分が、どこにもいないのです。

これは、私が意図的に行ったことではありません。
たまたま、電車が遅れて、たまたま、商品に問題があり、
たまたま、いい商品に変えたいという思いが生まれた
ただ、それだけの一日でしたが、結果的には、鬱な気分は
どこかに行ってくれました。

まとめ

私がこの日、経験したことは、
電車が遅れて、大切な時間に遅れるのではないかという
窮地を体験したこと。

強い怒りを感じたこと。

何としてでもという闘争心に包まれたこと。

この3つです。この3つのいずれかが、鬱な気分を
排除してくれたのか、あるいは3つがそろったからなのか、
それはまだわかりません。

しかし、外的なものに頼らず、自分の中から湧き出てくる
何かによって、鬱な気分を寄せ付けない事が出来るという事に
気付くことが出来ました。

多分、またあの鬱な気分はやってくるでしょう。
その時は、まずは猛ダッシュして、鬱な気分相手に
何でやってくるんだと怒りをぶちまけて、お前にだけは
負けてたまるか。

そうやって闘争心をむき出しにして戦ってみたいとおもいます。

その結果はまたこのブログに書くことにします。

どうやら、
『あの人、丸くなったね。流石大人だ。』
あこがれるそんな言葉を言ってもらえるのは
まだまだ先になりそうです。