それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

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『失敗の理由』は成功への道

経営していた会社が窮地に陥った時に、
毎日悪戦苦闘をしていました。

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売上がみるみる減少していく

我社は会社の数字を全社員にオープンにしていました。
売上から経費から、利益に至るまで、
毎日の朝礼で各部門ごとの売上と利益を発表していました。

理由は社員さんに少しでも会社の現状を解ってもらいたい、
自分の会社と思ってもらいたい。というものでしたが、
今になって思うと逆効果だったように思います。

主力の部門の売り上げがみるみるうちに落ちていっていました。
我社の商品は衣料品です。数年前は中国で作る事で、
原価をおさえられ大きな利益を得ていましたが、
時代の変化とともに、環境は変わり、市場の価格は急激に落ち込み、
大手企業が大量に生産するビジネスには到底かなわなくなっていました。

毎日の朝礼での昨日の売上発表は、担当部門を委縮させました。

その場での叱責や攻撃はなかったものの、
営業部門の担当者は自責の念にかられ、下を向いていました。

その時の私には、彼らの気持ちを理解する余裕は無くなっていました。

『もっと考えろよ』『もっと汗かいて営業しなきゃだろ』
そんな気持ちが顔に出ていたんだろうと思います。

『そんな事は解ってる。でもこの商品じゃ戦いようがないだろ。』
それが彼らの声なき声だったんだと思います。

だから、そこにいたみんなが苦しかったんだと思います。

たまに社長室まで、どなり声が聞こえてくる事がありました。
何事かと見に行くと、年配の営業マンが、
生産管理の若手に食ってかかっていました。
怒鳴られてる若手は下を向いて頷いてます。
そして彼を含めた周りの誰もが思っていた事。
『怒鳴ってもよくなるもんじゃない』
『気分が悪くなるだけだろ』
『無駄な事しやがって』

そんな事が重なり会社の空気は徐々に悪くなってきました。
何かが大切な物を蝕んでいる。そんな感じを受けていました。

まさに出口の見えない真っ暗闇にたたずんでいる気分です。

かつては、仕事終わりに駐車場でみんなでバーベキューやったり、
旅行に行って大笑いをしていた仲間が、
今は口数も少なく、
暗黙のうちに責任を相手のせいにしている。

焦りが焦りを生んでいく

何とかしなければ。そう思えば思うほど空回りしていました。

というのは、今になって思う事です。その当時は、
『これが正しい、間違ってない、だから早くやらなきゃ、
そうじゃないと間に合わなくなる。』

そう強く思い信じていました。

だから、焦れば焦るほど、空回りし、
底なし沼へ向かっていたんだと思います。
自分で沼にはまり、あがいて沈んでいく。

まったくもって滑稽です。

あの時から数年がたちました。そして少しだけ
あの時の失敗を冷静に振り返る事が出来るようになってきました。

失敗の理由は成功への道になる

冷静になって考えると、
いたるところに『失敗の理由』が見えてきました。

あの頑張りはやっちゃいけない頑張りだった
あのタイミングは早すぎた。もっと待つべきだった。
あの時、あのタイミングが分かれ目だった。
足らなかったのは勇気だったんだ。
周りが見えてなかった
いや見ようとすらしていなかった

次から次に出てきます。失敗の理由大バーゲンセールです。

そして、あの言葉がふと、頭に浮かびました。

『勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし』
かつて楽天の監督だった故野村克也氏がよく言われていた、
旧平戸藩主 松浦清の言葉です。

なんとなく勝つことはあるけれど、
負けた時には必ず明確な原因がある。

だとすれば、この負けの理由をしかと解き明かしていくと、
負けない法則、つまり勝つ為の道が見えてくるはずだ。

そう思えてきました。

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失敗の教科書


失敗事例がこれからの教科書になる

たとえビジネスでなくても、それぞれの人生には
つらい困難や、失敗はつきものです。

しかし、これら起こった一つ一つの出来事には
大切な理由があるように思います。

それを『終わった事』とふたを閉めて葬り去るのか、
その理由を考えてこれからの人生に活かして行くのか。

そこには大きな違いがあるように思います。

つまりこれからの人生で活かす事が出来れば、
過去の辛い経験や失敗は生きてきます。

これが、『失敗の理由』がこれからの人生の
成功の道になっていく理由だと思うのです。

そしてそれらを、しかと心に刻むことで、
どんな素晴らしい人が書いた名著よりも
何倍も、私を成功に導いてくれる、
私だけの最高の教科書になるように思うのです。

次回から、私が犯した数々の失敗と
そこから気付け、学べといわれていることを
このブログで紹介させていただきます。