それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

MENU

私を苦しめた虚無感と闘った方法

会社が窮地に陥って、地獄のような日々が続いて、
明けない夜はない』その言葉を信じて、
何とか踏みとどまって、『絶対に逃げない、人生からも自分からも
そう言い聞かせて、かろうじて息をしていた時期がある日を境に終わりました。

 つまり、会社を売却し、事業譲渡を経て、
全ての責任から解放してもらいました。

どん底を抜け出しても実感が湧かない

終わったんだ』そう思っても実感がわきません。
何年も、来る日も来る日も、資金繰りに追われ、
毎月の売上に右往左往してました。

起死回生の策を願いつつ、
それが少しでも上手くいかないと、
ひどく落ち込んだりしてました。

そんな事を長年続けていて、
ある日突然、『はい、終わりました』
と言われても、なかなか実感はわきません。

銀行からの、負債を免除する同意書を、
何度見ても、実感がわきません。

でも、終わったんです。それが事実です。

そして、私は社長を退きました。

www.k-genri.com

突然襲ってきた新たな敵 虚無感

しばらくは、会社に残って、お手伝い出来る事を
出来る範囲で、行う事になりました。

新しい社長が赴任され、私はかつての社長室を出て、
事務所の片隅にデスクを構えました。

私に残された使命は、引き継いで頂いた、
社員が幸せに仕事をしていける、体制を作ることだと思っています。

もしかしたら、誰もそんなことは期待してないかもしれない。

だけど、自分の中の区切りとして、
どうしても、それだけは成し遂げたかった。

俺にはまだ、やることがある。
それだけが、毎朝会社に向かわせる原動力になりました。

そんな時です、いままで感じたことのない、
あの、どん底の時に感じていた辛さとは違う、

まったく新しい、敵が私を襲ってきました。

人生初の種類の敵です。
なんなんだ、お前は?

気付いたら、私に下を向かせ、溜息をつかせようとする
新手のしかしかなり強力な敵です。

そいつの正体は虚無感でした。

どんなに、どん底にいても、
『なにくそ、乗り越えてやるぞ』という気持ちは
どこかにありました。

『きっと良くなる、みんなと笑える日が必ず来る』
八方ふさがりになっても、
そんな希望をどこかに持ってたんだと思います。

それが、途絶えた時、そいつはやってきました。

『はい、終わりました』『淡い期待はついえました』

そう言いながら、私の前でニタニタと笑っていました。

虚無感は自己嫌悪を連れてくる

虚無感だけなら、まだましですが、
たちの悪いこいつは、自己嫌悪という
似たような類の、新たな敵まで連れてきました。

そうなると、過去ばかり振り返ります。
『あの時、ああしてれば』
『あの判断が間違ってたのか』

それなりに頑張ってたことは思い出さず、
自分を責める事ばかりが浮かんできます。

その時、我に返って、本気で思いました。

『やばい、このままではやられてしまう』
『精神がこわれてしまう』
『自分でいられなくなる』

何とかしなければ、手遅れになる。

本気でそんなことを考えていました。

上手に戦う事を決める

どん底が終わったといえ、
その時の私は、まだ十分に立ち直ったとは言えませんでした。

心は弱ったままでした。
だから、真正面から立ち向かっても
あまり、分はよくない。

ここは、今までのどん底での経験を
総動員して、かしこく戦ってやろう。
そう決めました。

www.k-genri.com

敵を知る 

まず、取り組んだのが、
責任から逃れたのに、何故こんなに苦しいのか
その原因追及をすることにしました。

その原因はすぐに解りました
過去に対する後悔と未来に対する不安です。

でも、よく見つめてみると、確固たる
証拠や確証がない、
ぼんやりとした後悔と不安であることに気付きました。

なんとなく後悔していて、
何となく不安を抱いていたのです。

であれば、その正体を細かく具体的にしていきました。

敵を細かく分けてしまう

たとえば、将来に対するお金の不安だったら、
当面、必要なお金のリストを作ります。

最低限必要なものから、
ここまであればラッキーという目標まで。

それにたいして、どうやって収入を得るかも
リスト化しました。

これは結構固い収入だ。
頑張ればここまではいくだろう。
上手くいけば、これいけるかも。

じゃー1つづつ、実行していこう。
そう決めて、行動していると、
あいつらが寄ってこないことに気付きました。

www.k-genri.com

身近で小さな目標に没頭するとあいつらは寄ってこない

これは本当に事実なんです。
あれだけ強敵だと思っていた、新しい敵は、

実は、私が私の中で作り出していたお化けだったのです。

f:id:k-genri:20200624223842p:plain


何故なら、目標を小さく小分けにして、
そこに向かって行動しているときには、
まったく出てこないのです。

あれだけまとわりついて離れなかった奴らが、
不思議なくらい、出てこないのです。

つまり、実在しない、自分が作り出した
お化けだったんだと気付きました。

そんなお化けとどれだけ長い間、
格闘していただろう。何度、負けそうになっただろう。
いや、事実負けて、無駄な時間を過ごしていただろう。

最後に

何も、私は、悟りを開いたわけでも
何かを習得したわけでもありません。

生きていれば、また新たな敵がやってきて、
簡単に負けそうになることもあると思います。

しかし、そんな時、この経験で得た
立ち向かう術は、どうやら生かせそうです。

『どうせ、お前らお化けなんだろ?』
そんな風に、適度にあしらい、存在を認めてやりつつ
自分自身を見失わない

そうか、またやってきたのね。
でも、今は相手してる暇ないから、
その辺で、適当に一人で遊んどいて。

くらいにあしらって、自分のすべきことに
全力で集中する。

気付いたら、きっとどこかに行ってしまっていると思うのです。