それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

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どん底を振り返って気付く2つの大切な事

我々にストレスを与えてくる出来ごとは様々です。
その中でも、『これから先どうなるんだろう?』
という未来に対する不安は、まるで出口のない
洞窟の中を彷徨っているみたいで、
言いようのない不安に襲われます。

自分で決めれない不安

 私の場合は、会社の経営が厳しくなり、
あれこれ打開策を講じたものの、最後は
その判断を他者に委ねるしかありませんでした。

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毎日、会社にかかってくる電話にびくびくしてました。
どこからだろう?何を話しているんだろう?

まさかあの件の、結果が出たんじゃないだろうか?

自分で動いて何とか出来るなら、『頑張る』という
行動を取る事が出来ますが、ただ待つしかない。

これは、結構しんどいものでした。

明けない夜はない

そんな最中に、ある方から言われた言葉。
『明けない夜はないからね』

その通りです。

どう考えても、終わりがないわけはない。
どんな形であれ、終わりは必ず来ます。

しかし、その終わり方に執着するあまり、
『ああなったらどうしよう』
『こうなったらどうしよう』を考え過ぎて、
自分で勝手に、『俺はどん底の真っ最中』
そう決め込んでいました。

終わって気付く事

やがて、事業譲渡という形で、
会社を引取ってもらい、従業員さんたちも
継続して仕事が出来る事が決まりました。

ある意味の、節目を迎える事が出来ました。

実は、終わりが見えない時、
どうなるか不安な毎日を送ってた時、
日記をつけていました。

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今、目の前で起こっている事。
それに対して自分が感じている事や
まわりの人の反応などを書き連ねてました。

今見返すと、書いた文字に、
明らかに、その時の感情がにじみ出ています。

文字から不安や、恐れや、怒りや、
恐怖が伝わってきます。

そんな日記を見返していて、
ある2つの事気付かされました。

無駄な努力をしていた

1つ目は、不安と闘っていたその時の
我慢や忍耐があまり意味がない事に気付いた事です。

もちろん、どん底を抜け出すために頑張る事には
大いに意味はあります。

しかし、ただ単に悩んでいるとか、苦しんでいた時間を
振り返ってみたら、どう考えても
好転する材料にはなっていなかった。

悩んだだけ損をしていた。考えて胃がいたくなって
たまに、はきそうになってたあの自分は、
夜明けの為に、なんら貢献していなかったのです。

つまり、無駄に一人で苦しんでただけでした。

苦しもうが、自分を責めようが、他の事考えて過ごしていようが、
多分、いや、間違いなく結果は一緒だったと思います。

だとしたら、一度きりの人生の貴重な時間は、
有意義に過ごした方がいい。

今になって強くそう思うのです。

起こる事全てに意味がある

2つ目は、自分の身に起こった事を、
振り返ってみて、冷静に考えてみて、
『全てに深い意味がある』そう思えてきました。

正しいと思いこみ、疑いもしなかった事が、
実は、違ってたと思い知らされた事。

苦しさの中から、今まで解ってなかった事を
学べたこと。

上手く行かなかった事が、実は長い目で見れば
そちらの方が良かったんだと思えてきた事。

色んなものを失ったけど、失ったからこそ
気付かせてもらった事が沢山あること。

その当時は、『自分は何と不幸なんだ』
と思っていたけれど、
あらためて、冷静に、解釈していくと、
全てに意味があったんだと気付かされます。

だとすれば、これからの人生でも、
わが身に起こる様々な出来事を、
単純に幸運、不運で片付けるのではなく、

いったい、この出来ごとの意味は何なんだろう?

何を気付かせ、学ばせてくれているんだろう?

この痛みをこれからどう活かせばいいんだろう?

そう考える習慣を持つ事が出来るようになりました。

自分の中のもう一人の自分と対話する

当時は、外界での出来事をそのまま
受け入れていたように思います。

良い事が起これば、単純にうれしくなり、
悪い事が起これば、すぐに落ち込んだり、
不安になったりしてました。

起こった事=(即)感情変化といった感じで
そこに、私という思考力と判断力を持った
人間の介在がありませんでした

まるで起こった事に、すきに操つられ、
すぐに右往左往してしまう、滑稽なピエロのようでした。

しかし、そんな不格好な自分をどこかで
冷静に見つめているもう一人の自分がいます。

時々、あらわれては、
『これは失礼だろ、怒るべきだ』とか
『もう無理だ、諦めよう』とか
『ここは絶対に引かない』とか

いきなり喋り出す、自分の中のもう一人の自分。
きっと誰の中にでもいる、自分よりも自分らしい自分

そいつと、会話をする事にしました。

なにか事が起こった時には、
『お前はどう思う?』とか『お前だったらどうする?』

とか聞いてみます。

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聞かれないと、結構勝手な事ばかり言うくせに、
あらたまって、聞いてやると、
実に納得出来る事を言ってきます。

人間は、欲や嫉妬や弱い心を持たされた生き物ですが、
同時に考える力も与えてもらっています。

この考える力を、もう一人の自分との会話を通じて、
活用して行く事はとても有難い事です。

たとえば、突発的に、何かの怒りを感じた時に、
『お前はどう思う?』の問いに、
そんなのほっとけばいいさ』その一言で、
無駄なエネルギーを使わないで済んだ。

そんな事はよくあることです。

まとめ

日々起こる出来ごとに、どう対応するか。
その選択権は我々にあります。

起こった事にただ、落ち込み、苦しみ、
考え続ける事も出来れば、

もう一人の自分と相談しながら、
『これはこんな事を教えてくれてるんだろ』
『素直に学んでおけよ、得したじゃないか』

そうやって、この一度きりの大切な人生を
過ごして行くことも出来ると思うのです。