それでもあきらめるな どん底人生

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離婚でみた2つの選択の仕方

古くからの友人に付き添って、弁護士事務所に行きました。
理由は残念ながら、その友人の離婚問題です。

もう何年も引きずっていたこの問題の解決を
弁護士である、私の先輩に相談する為です。

離婚を決意した彼の決断

彼らの夫婦関係は、すでに15年前に終わっていました。
そのころは、子供たちがまだ未成年だったから、
彼は養育費を送り続け、マンションのローンも
払い続けていました。

そして、今、彼は自身のこれからの人生を
あらためて深く考える事を通じて、離婚を決意しました。

彼の中で、何がどう動き、どう決断したかは
解りません。

しかし、彼の顔からは、様々な葛藤の末に
たどり着いた覚悟のようなものが伺えました。

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弁護士の質問に答えを飲み込んだ彼の想い

弁護士からは、多くの質問が浴びせかけられました。
このような状態になってしまった原因、
これまでの、支払い金額や言ったこと、やった事。

話を聞いていて思いました。
この弁護士はどちらの見方なのだろうと。

質問の中にも、返答の中にも、
どこか批判的な空気を感じてました。

当然、彼も感じていたと思います。

質問に答えようとして、何度か口をついて出そうになった事を
彼が飲み込んだ瞬間を横目で見てました。

『先生、実はこんな事があったんです。ひどくないですか?』

多分、そんなことを言いたかったんだろうと思います。
それを呑みこんだ、彼の顔には、
『どうせ言っても解ってもらえない』という落胆が
滲んでいました。

所詮、夫婦の問題は、夫婦にしかわからないのです。

だけど、誰かが裁かないと解決しない。

しかし、法という名の下にある暗黙のルールは、
『弱者救済』です。

労働争議では、労働者が、
離婚裁判では女性が
一般的には弱者とみなされて、裁判所はその弱者を
救済するという根本的な姿勢があるそうです。

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不利な状況で意を決していた

 厳しい事を言われた弁護士事務所を出て、
彼が最初に言った一言は、

『これで気持ちが固まった』
『何が何でも離婚してみせる』
『そして、あたらしい人生をはじめる』でした。

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離婚を選ばなかった彼女の選択

もう一人、長年離婚をなやんでいた友人の女性がいます。

理由は姑との関係。
くわえてそれを理解してくれない夫への不満。

彼女は、私から見ても、とても尽くすタイプの女性です。
今時めずらしいと思えるほど、夫をたて、
同居している姑にも、配り過ぎじゃないと思えるほどの
気を配る人です。

そんな彼女の愚痴を聞く事がありました。
『離婚しようかと思ってます』

どうして?の問いに、『自分の人生って何だろう?』
そう考えてしまったんです。と返事が返ってきました。

彼女は専業主婦です。外で仕事はしてません。
その分、家に尽くす事が求められ、
それに必死に答えようとしていました。

そんな彼女が、子育てを終えたタイミングで、
ふと、自分の人生を考えてみたんだと思います。

離婚を選択しなかった彼女の決断

しかし、彼女は最終的に離婚をしませんでした。

彼女が選んだのは、離婚をせずに自分らしく
自分の人生を謳歌する事でした。

決意した彼女が始めたのは、
今まで子育てから解放されて生まれた時間を使って
趣味の絵を始めた事です。

昔から、絵の才能はありましたから、
みるみる上達し、いつのまにか
展覧会で賞をもらうまでになってました。

多くの人から『素敵ですね』と褒められるたびに
彼女の顔には今までに見せた事のない、
充実した表情がありました。

『こんなに没頭するなんて、思ってもなかった』

そう言う、彼女は、まさに水を得た魚のごとく、

離婚をしない。姑との確執からも逃げない。
だけど、それだけじゃない私の人生を
自分なりに楽しんで行く。

そんな嬉しそうな覚悟を感じました。

今では、たまに遊びに来るお孫さんたちと
ショッピングに行くのが楽しみだと話してます。

なるほど、大切なものを失わずに、
自分の人生も犠牲にしない。

そんな選択の仕方もあるもんだと
教えられた気分でした。

まとめ

離婚をするのが正解なのか、不正解なのか。
その問いに対する答えはありません

どちらかが、幸せになり、
どちらかが、不幸せいになるといった
そんな単純なものじゃない。

しかし、1つ言える事は、
ただ、我慢してその場に居続ける事
良くないという事だろうと思います。

最初の彼のように、どんなに問題があろうと
今を振り切って前に進む。という選択もあれば、

彼女のように、離婚はしない。
でもあたらしい何かを今の場所で見つけに行く

そんな選択もあるのです。

これは、離婚に限らず、我々に起こるあらゆる問題に対峙する時に
言える事ではないでしょうか。

変わる事を恐れて動かないのではなく、
思い切った1歩を踏み出してみる。

手放す決断だけでなく、
何かを加えて変えていく決断をしてみる。

方法は無限にあると思うのです。

やって駄目だったら、別の方法を考えりゃいいさ。

そのくらいの気楽さも、必要なのかもしれません。

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