それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

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正しい頑張りと間違った頑張り

冷静に自分を見つめる

長年経営していた会社を手放しました。
大手のしっかりとした企業に買ってもらい傘下に入りました。

そう言えば少しは聞こえがいいでしょうが、
内実は事業分割譲渡という金融機関に債権放棄をしてもらい、

ご迷惑をおかけするそんなスキームですから、
かなりドロドロとしたものです。

 

 

破産はしなかったものの自宅や株や預金を
手放す事になりました。

幸い経営者保証のガイドラインという
制度を使わせていただくことになり、

これからの生活を考える余裕が少しだけ出てきました。

www.chusho.meti.go.jp

 

警笛に気付く大切さ

思えばここ数年、何とかしようと頑張ってきました。
このままではやばい、そんな恐怖が次から次に襲ってくるのですが、

頑張ればなんとかなる、そんな根拠のない精神論で、
毎日会社に向かってました。

しかし今になれば、あの時、『もうやめよう と判断していれば』
違った結果になったかもしれない、そう思う事があります。

ここ数年の数字の傾向をみれば、色んな声が聞こえてきます。

 『この商品はもう求められてませんよ』
『この市場には期待されてませんよ』
『同じやり方は通用しないんですよ』

 だって時代が変わったんだから。

 時代の変化を感じ取る

経営者の一番大事な仕事とは、
この時代の変化を感じる事、環境の変化を感じる事。

お客様の期待を感じる事。 
だったにも拘わらず、

当時の私がとった行動は『とにかく頑張る』でした。

 

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そこには私なりの信念がありました。
今までともに頑張ってきてくれた従業員を、
1人たりとも辞めさせない。 

信じてついてきてくれた仕入先様に決して迷惑はかけれない。
それがいい事だと思い込んでました。

 とんでもない思い上がりだと気づいたのは、
もう自力ではどうにもならなくなった時でした。

頑張って再生できるのであればいいのですが、
そうでないとすれば、

会社は倒産し社員は職を失い、仕入先には多大なご迷惑をかけ
今でも当社の商品を買っていただいているお客さんにも
迷惑をかける。

 そんな当たり前のことも
冷静さを失い焦りの渦の中でただもがいているだけの自分に
は判断することが出来ませんでした。

 

頑張り過ぎちゃいけない時がある

これはなにも会社に限ったことではありません。
我々一人一人の人生にも同じことが言えるかもしれない。

以前のブログでアイドルを目指す女の子に吉本の小藪さんが、
『一度諦めてみるのも悪かないで』とアドバイスする記事を書きました。

頑張ることは何よりも大切な事です。
しかし頑張りには正しい頑張りと間違った頑張りがあります。

これは本当に自分が目指すべき事の頑張りなのか、
人々から期待されている事を叶える為の頑張りなのか、

それとも、
過去に縛られただけの頑張りなのか、
自分都合や見栄の為の頑張りなのか。

 正しい頑張りのサイン

今思えば ここ数年地獄のような毎日でした。

売上数字を見て落胆し、銀行に説明に行くたびに緊張し、
再生計画書を書く手が止まるたびにため息をついていましたが、

そんな中でもつい時間を忘れて没頭している時がありました。

 それは、新しい商品開発をしているときです。

完成までには気が遠くなるほどの課題困難があるにも関わらず、
お客様に使ってもらっているところを想像すると、
ワクワクして、いつの間にか時間が過ぎていました。

 我々には生まれてきた理由があります。
『君にはこれを頼んだよ』という神様からの役割分担があります。

それを実行しているときにはワクワクし、没頭し、
不思議な力やアイデアが沸くものです。

 しかし自分の役割分担じゃない事をしようとすると、
『いやいや、それ頼んでないし』
『そもそも、君 それ向いてないし』と言われて、

辛くて、苦しくて、成果が出ない時間を過ごしてしまいます。

 

まとめ

人生一度きり。そんなに長くない自分だけの人生なのだから、
ワクワクする、これがしたい、これが私の人生だ!。

そう言える仕事=神様から与えられた役割を行うべきです。

その為には、今、握りしめている何かを、
勇気を持って、手放すのが先なのです。