それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

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自分をコントロールする3つの領域

何か問題に出くわした時、
冷静に判断し正しく解決に向かえればいいのだが、
気付いたら、感情的になり、余計な言動をしてしまう事があります。

そんなニュースが連日のようにテレビでも報道されている。
そして世間はここぞとばかりの集中攻撃を浴びせる。

そんなニュースばかりを目にしていると、
つい『触らぬ神に祟りなし』とばかりに、
行動が消極的になってしまいがちだ。
しかし、折角の1度きりの人生で、それは勿体ない。

3つの領域で考えてみる

咄嗟の出来ごとで感情的になってしまっては
自分を見失ってしまいます。

感情に支配されその指示通りに行動してしまっては
ほとんど後になって後悔しなくてはいけなくなる。

感情的になった時には、怒っている自分、
悲しんでいる自分、いらついている自分を自覚することだ。

無理に怒りを鎮めようせず、
ただ、ただ、自分を眺めて自覚するだけ。

『はー、かなり怒ってるぞ』『結構、落ち込んでるな』
そんな感じで自分を俯瞰する。

3つの領域


拒絶の域

その次には、起こった問題を直視して、
これから自分として受け入れて対峙していくかどうか、
その価値があるかどうかを見極めることです。

例えば、誰からの誹謗中傷あったとします。
そんな自分に対する駄目だしには誰だって一旦はぐらつくものです。
ショックを受けるものです。

しかし冷静になって、それは誰が言ったのか、
何を言ったのかを考えてみると、
たいして私の事をしらないくせに、あるいは、
いつも他人の悪口ばかり言ってる人で、
その人に学ぶべきところが無い人からの
いわれのない悪口であったりします。

そんな時は完全に無視する。つまり拒絶する。
このことを拒絶の域と呼んでいます。
つまり受け付けない、受け入れないのです。

かつての合衆国大統領ルーズベルト婦人、
エリーナルーズベルトはこんな言葉を残している。

『あなたが受け入れさえしなければ、
だれもあなたを傷つける事は出来ない』と。

そうです、どんな事を言われても
自分で認めなければいいだけなのです。

それなのに、我々は必要以上にその無責任な言葉に振り回され、
最悪の場合は命まで投げ出してしまう。

最近のSNSを通じた有名人に向けた誹謗に見られるものです。

不変の域

次は、拒絶はしないが、私には変える事が出来ない事。
つまり不変な問題

たとえば、なかなか理解をしてくれない上司とか、
どんなに努力しても変えられない事情とか。
それでも自分には大いに関係がある事柄。

これら、どうする事も出来ない事、変えることが出来ない不変の事は、
受け入れはするが対応はしない。
ほっておく。ただその存在を認めるだけにして、
不変の域に置いておきます。

可変の域

最後は、自分で何とか出来る問題です。

例えば夫婦で喧嘩が絶えないとします。
いつも不機嫌な妻を何とかしたいと
相手を変えることに集中していたことを、
一旦、自分に目を向けて、
私に出来る事は何かないかを考えてみます。

例えば、妻の機嫌が悪くなるタイミングを観察してみます。
これは自分に出来る行動です。

次に彼女の感情を出来るだけ鮮明にイメージしてみる。
そして彼女がしてほしい事を実行してみる。

駄目だったらまた別の方法を試してみる。

つまり自分で出来る事。変えれる事を入れる領域が可変の域です。

そして、先に、不変の域に入れた『どうしようもない上司』も、
彼が何に困っているかを想像してみて、
どうして欲しいかの期待の仮説を立ててみて、
1つづつ不変の域から可変の域へ移動させていきます。

この結果がどうであれ、自分に出来る事、
の可変の域が膨らんでいくのは楽しいものです。

そして何より、自分自身が変わってきます。

この3つの領域への分解をゲーム感覚でやってみる。
苦しまず、成長を楽しみながらやってみる。

そうやって、やり続けてみるのです。

最初の1カ月の練習法

慣れてない1ヶ月目は、すぐに忘れてしまいます。

3つの領域分解とか決めたものの、
3つは何だったっけ?とか、違いは何だっけ?
になってしまいます。

だから手帳に拒絶、不変、可変と書き出して、
問題が起こった時にそのノート取り出して記入していきます。

結構面倒だが、最初の1カ月だけだと思えばなんとか続けられます。
心にいらっとした時は記入すると決めていれば
解りやすいかもしれない。

1カ月31日間続けていればいやでも3つの領域が
頭の中で鮮明になってきます。

だから、2ヶ月目は書き出す必要はなくなります。
ひたすらイラッとしたら振り分けて行きます。

不変を可変に変える

そうやっていると気付くことがあります。
それは、実に多くの項目が不変に入り込んでくるという事です。

この不変に入ってきた項目を、
なんとか可変に変えれないかを考えてみます。

感情が高ぶっている時にはあえて放置します。
すこし冷静になったら、また引っ張りだしてきて、
『なにか出来る事はないだろうか』と考えてみます。

たとえ抜本的な解決にならなくても、
少しでも前進出来る事、少しでも解決につながる事、
あるいは将来に向けての種まきになる事を考え、
実行していきます。

 

問題を冷静に受け入れる素地が出来てくる

誰しも、厄介な問題とは出くわしたくないものです。
出来れば順風満帆なまま、人生を終えたいものです。

しかしこんな言葉を残している人がいます。
かつて全米、全英オープンを制した名ゴルファー 
ボビージョーンズ曰く
『人間は自分が敗れた時こそ、様々な教訓を得るものだ。
私は勝った試合からは何事も学ぶことはなかった』

問題に出くわして、苦しみながら何とか解決策を探り、
実行してまた転んで起き上がる。

そんな事を繰り返していると自然と様々な能力がついてきます。
心の基礎体力が養われ、その人の人生をより豊かに
するための大いなる力になってくれます。

一度きりの人生が順調だったけど、それなりの成長より、
人よりも何倍も問題に出くわしてあらゆる経験を経て
身に付ける事が出来た人格で過ごす人生の方が
味がある人生になる。

そう思えてきます。