経営で成果を出す為には様々な要因が絡み合っているものです
商品そのものだったり、価格の付け方、広告の仕方、売り方、売る場所
その時の時代背景 政治情勢 などなど
携帯が5Gになるこの時代に 分厚い百科事典を売っていては
どんなに優秀な営業マンでも成果を出す事は難しいでしょう
成長する事業分野で勝負する
つまり、これから成長する市場、人々が注目して、求めている商品やサービスの
事業分野を選ばなくてはなりません
これを間違えてしまうと 船は漕いでも漕いでも前に進みません
むしろ後退してしまいます。 何故なら川上に向かって川の流れに逆行して
船を漕いでいるわけですから
しかし長年同じ事業を行ってると 頑張ってきた人程、見間違ってしまう
『だって、あの時はこのやり方でうまくいったじゃないか・・・』と
その通りあの時、あの時代にはこの池には沢山の百科事典を求める
魚がいてくれました。 しかしその魚は携帯とネットという池に
移ってしまっているのです
そこで釣り竿を垂らしていても魚が釣れるはずがありません
そんな事は経営者ならなんとなくわかっています
しかし、長年付き合ってきた社員がいて、仕入先がいて、お客様がいて
昔と変わらない会話を繰り返していると 誤解が生まれてきます
『頑張ればなんとかなるんじゃないだろうか』『うちだけは例外じゃなかろうか』
なんともなりませんし、例外もありません
だって、世の中が変わってしまったという現実は変えられないのですから
変わる勇気を持つ
『じゃー明日から変わりましょう』そう言われても
簡単に変われるもんではありません
いったい何から手をつければいいんでしょう
時代はいIT だ AIだと言われたところで うちみたいな中小企業に何が出来るんだ?
そう思う経営者がほとんどじゃないでしょうか
今の事業がしんどいから とにかく別の事をチャレンジするぞ
では危険すぎます 世の中そんなに甘くないから
ギャンブル以外の何物でもありません
ほとんど 高い確率で失敗してしまうでしょう
何故なら、どんな市場分野でもそこで精一杯智慧を絞り
努力している先人がいるからです
機会にあった強みを活かす
ではどうしたらいいのでしょう
時代が変わり周りの環境が変わった
それらはマイナス要因であるかもしれませんが
プラス要因であることだってあります
長年カタログで商品を販売してきたけど物流運賃が大幅にアップして割に合わない
しかし、今では低コストでネットで販売する事が出来るようになった
売れない商品は簡単に画像を入れ替える事が出来る という事だってあるのです
SWOTクロス分析ツールを使う
SWOT(スウォットと呼びます)
英語でS(Strength:強み)
W(Weakness:弱み)
O(Opportunity:機会)
T(Threat:脅威)の頭文字をとったものです
S強みとは 他社より優れたところ お客様が選んでくれる理由です
W弱みとは その逆 他社に劣っている事です
O機会とは これからチャンスになるような外部環境の変化の事
T脅威とは 逆にこれからピンチになりそうな外部環境の変化の事です
まずはこれらをじっくり考えてみる
4つ(SWOT)いっぺんにやると 複雑になるので
まずは、S(強み)とO(機会)でやってみます
強みは意外と弱みの裏返し
『 あなたの強みは何ですか?』と聞かれてあなたならどう答えますか?
多くの方が『強みなんてないですよ、日々なんとか生きてるだけです』
と答えます
逆に『あなたの弱みは何ですか?』と聴いてみると
こちらはどんどん出てきます。
『うちは古い会社なんですよ』
(それって、歴史のある信頼ある会社という事では?)
『社員がみんな歳とってて』
(それだけ経験豊かな人材がいるということでは)
『商品開発がへたくそで昔からこの商品一つしかありません』
(ロングランの市場から師事されている商品を持ってるという事では)
見方を変えれば弱みと思っていた事が強みになったりします
まとめ
まずは自分の(自社の)強みをしっかり分析してみましょう
以外と『えっ?これって強みなの?』という事がよくあるものです
誰にだって強みはあります しかし昔から持ってるもの、当たり前に
持ってるものだけに 強みを認識していない、活かしきれていない
という事が多々あるものです。 これは会社じゃなくても
個人にも同じ事がいえるものです
このSWOTクロス分析ツールは素晴らしい経営戦略立案ツールです
使いこなせば使いこなすだけ有難いなくてはならに存在になってくれます
次回は 機会(チャンス)を分析し 強みとクロスさせて
戦略を導き出していく手法をお伝えしていきます
御期待下さい