人生の設計図を描く
人生は思った程、長くないのかもしれません。
私は若いと思っていても、人は必ず歳をとるものです。
おじいちゃんは昔からおじいちゃんだった訳ではなりません。
実は今日一日、1時間がとても貴重でその積み重ねが人生であるにもかかわらず、
なんとなく、無計画に今日を今週を今月を過ごしてしまう事がありました。
かつて、ハーバード大学で学生に対して目標を持っているか、
いないかの調査が行われました。
その結果、
84%の学生は、目標を持っていない。
13%の学生は、目標を持っているが、紙には書いていない。
3%の学生は、目標を持っており、それを紙に書いている。
という事が解りました。
持っていた13%の平均年収は、目標を持っていなかった87%の人達の約2倍、
目標を紙に書いていた3%の平均年収は、残り97%の人達の10倍だったという事が解りました。
もちろん、紙に書いたから願いが通じたというような、
スピリチャル的なものではありません。
紙に書くことで、常に意識が働き、
行動が変わったことで、結果が変わったのだと思います。
自分の強みを活かす
では、どのように人生設計図を描けばいいのでしょう。
それは、やみくもに決めるのではなく、まして『あの人が上手くいってるから』
といった隣の芝生を眺める方法でもなく、自分らしい、自分ならではの計画を設計すべきです。
自分らしいとはどんなものでしょうか?
それは、それをやっているとワクワク出来るとか、
いつのまにか、時間が過ぎているとか、人より上手にできるとか。
つまり、自分の強みを分析して、それを発揮できる計画にします。
設計図を戦略的に考えるSWOT分析
ビジネスの世界では、成果を出すためにどのような
方法を選択するか?つまり戦略の立案をするときに、
SWOT分析という手法をよく使います。
SWOT分析とは
Strength(強み)のS
Weakness(弱み)のW
Opportunity(機会)のO
Threat(脅威)のT
それぞれの頭文字を組み合わせたものです。
強みとは他者と比べて勝っていること、得意な事です。
弱みとはその逆で他者に比べて劣っていること、下手な事。
強味や弱みが自分自身の事、つまり内部要因なのに対して、
機会と脅威は外部要因と呼ばれています。
機会とはチャンスです。世の中の変化や、トレンドが変わることが、
自分にとってチャンスになることを機会と呼びます。
それに対して、
ピンチになってしまうようなものを脅威と定義います。
まずは、自分の強みを書き出していきます。
例えば、
①昔から本を読むのが好きだったから、文章力はある方だ。
②趣味で長年続けてきた写真はかなりの腕前だ
③人とコミュニケーションするのが好きだ、得意だ
などなど、思いつく限り、どんどん書き出していきます。
次に、これから先、変わっていくだろう世の中の変化で、
自分にとってチャンスになりそうなものを書き出します。
例えば、
①少子高齢化で元気なおじいちゃんおばあちゃんが増える
②ネット環境が発達してより使いやすくなる
SWOTクロス分析
そして、強味と機会をクロスさせます。
クロスさせるとは、これから起こる外部環境の変化(機会)で
自分の強みを活かせる方法を考えます。
先ほどの、例でいえば、機会(チャンス)の、
元気な高齢者が増えるに強みの文章力と写真の腕前をクロスさせて
元気高齢者向けフリーペーパーを刊行する。という事が考えられます。
これをSWOTクロス分析と言います。
SWOTはそれぞれを考えて分析するだけでは意味がありません。
4つをクロスさせて、戦略を見つけ出すから成果が出てきます。
強味と機会のクロスを積極戦略と言います。
積極的にどんどん進めていきましょうという戦略です。
弱みと脅威のクロスを致命傷回避、縮小撤退戦略といいます。
大けがをする前に、縮小するか撤退するかを考えましょうという戦略です。
機会と弱みのクロスは改善戦略、脅威と強味のクロスを差別化戦略とそれぞれ言います。
ここでは、これからの人生設計をメインにしていますから、
強みと機会(チャンス)のクロス、つまり積極的戦略を取り上げました。
目標に締め切りを設定する
目標と戦略が決まったらあとは実行あるのみですが、
ここで大切な事は、目標に締め切りを設定するという事です。
慣れない事や、新しいチャレンジはついつい後回しになりがちです。
目の前の慣れたことに時間を費やし、本当に必要な自分の新たな人生の為の行動が後回しになってしまう事が起こってしまします。
その為には、自分との約束、締め切りを設ける必要があります。
やり方と方法は、やってみてダメだったらどんどん変えればいいのですが、
目標と締め切りは変えない。そう自分と約束する。
これが、人生設計図の実行に繋がると思います。
まとめ
大切なのは誰かのための人生ではなく、これからの自分自身の自分の為の人生です。
遠慮する場合でも、躊躇している場合でもありません。
誰かに遠慮していても、誰も助けてくれません。だとしたら、
多少な犠牲を払ってでも進んでいくしかありません。
どう思われようと、自分がどう思い、どう決断するかにかかっていると思うのです。