それでもあきらめるな どん底人生

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怒る上司と怒らない上司はどちらが正しいか

上司のマネジメントスタイル

上司が部下を指導するスタイルは、

いくつかのパターンに分けられます。

 

 

パターン1 厳しく怒る上司

『なにやってんだー』と時に声を荒げて怒鳴る。

 

パターン2 静かに指導する上司

『ここはこうしなさい』とミスや間違いを指摘し、指導する。

 

パターン3 慰める優しい上司

『誰にでもミスはあるよ』と同調する。

 

パターン4 放任する上司

『あいつは言わなくても解ってる』とあえて指導しない。

 

あなたは、あるいはあなたの上司はどのタイプだろうか?

 

パターン別の理由がある

厳しく怒るタイプ

仕事の厳しさを教える事で、

部下に緊張感を持ってもらいたいと願っている。

それにより、部下の甘えを払拭し成果を出させ、成長させる。

 

しかし、中には自分の感情をコントロール出来ずに

気分任せで怒る人がいる。いわゆる、切れるというやつ。

そこには部下を思う気持ちはない。

 

自分の被害者意識から『どうしてくれるんだ』

の感情発散でしかない。

これは、不思議なくらい部下に通じる。

一見、仕事熱心な上司に見えるが、

実は自分都合の気の弱さが透けて見える。

 

指導するタイプ

感情に任せることなく、

部下に不足しているものを論理だてて指導する。

仕事のスキルだけでなく、

時に考え方や人間性についての指導も行う。

 

スマートに見えるこのタイプも、

部下のレベルやタイプを十分に理解していないと、

馬の耳に念仏、豚に小判になってしまう。

 

慰めるタイプ

一見優しい人間味あふれる上司に見える。

もちろん、部下の心をしっかり解って、

同調してあげる事で、やる気に繋げて、成長を促すことが出来る。

 

しかし、一方で、部下から嫌われたくないとか、

悪く言われたくないといった、自己防衛からこのタイプを選んでしまう事がある。

 

放任するタイプ

あえて、指導をぜす、部下の自主性に任せる。

任された部下は自分で課題を見つけて修正するから成長する。

 

しかし、そうならない部下も大勢いる。

なんらかの上司からの指導が必要なのに、

それを行わないタイプ。

そこには、自分の事で精一杯とか、面倒だとか、

自分都合、部下への責任が欠如している場合がある

 

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4つのタイプを使い分ける

私は怒るタイプだ、とか、私の上司は指導するタイプだ。

といった具合に個人別にタイプを分けて決めつけてしまいそうだが、

かつて私が若いころに出会った上司は、

この4つのタイプを見事に使い分けていた。

 

A君にはとにかく怒る。

『なにやってんだーちゃんとやれー』と強く言う。

怒鳴ることはなかったが、傍で見ていてA君が気の毒に思えた。

 

しかし、当のA君はけろっとしてる。先輩(上司)が言うんだから、

その通りにしとこう、と言って従って行動している。

そしてそれなりに改善していく。

 

このA君、結構な前向きタイプ。ある意味打たれず良い。

論理思考はそれほど強くないが、行動派であることには間違いない。

 

B君にはしっかり論理的に指導していた。

そのB君、1言われたら自分なりに解釈して

2にも3にも応用して成果を出していた。

 

B君は分析するのが得意で、

物事の本質を見つけ出し発展させるのが好きなタイプだ。

 

C君には優しかった。

『おいC君、次は頼むぞ、期待してるからな』。

そう言われたC君は素直に受け止め、

自分なりに同じミスをしないように心がける。

 

ガツンと言われれば拒絶をして静かに遠ざかっていくタイプだが、

頼まれると応えようとするタイプ。

 

D君には何も言わない。

『D君だけ何も言われないなんて、不公平じゃない?』

と思ってみていたが、何も言われないD君は言われなかった意味を

誰よりも解ってって、それ以上の挽回を見せていた。

 

とてもプライドが高いけど、その分、

自分のやるべき事、やってなかったことを、

きっちり理解するタイプ。

 

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この先輩(上司)は、だれよりも一人一人の部下の性格やタイプを理解していた。

だからその人に合った方法で指導してくれていたから、

部下はイキイキと仕事が出来たと思います。

 

部下との距離感

あるとき、A君に聞いたことがあります。

『君、よく先輩から怒られるよねー』

『なんか他と比べて不公平じゃない?』

 

その問いに対して彼はこう答えました。

『たまに、何で怒られてるか分からない時もあるよ』

『でも、あの人のいう事は全て信頼している』

『もし仮にあの人に裏切られても俺は本望なんだ』

 

上司(先輩)とA君の間には、

他人にはわからない様々な歴史があります。

そこには、言葉で語りつくせない関係が出来上がっていました。

 

この上司はそれぞれの部下との距離感、信頼関係の度合いを、

しっかりと理解して、それをベースにマネジメントを行っていました。

 

 

まとめ

上司が部下を指導する時、そこには様々な方法があります。

その選択により、部下が大きく成長し成果を出していくこともあれば、

逆に大きな傷を負い、潰れていくこともあります。

 

上司は部下の将来に対してそれだけ大きな責任を持っています。

目の前の数字やノルマも大切ですが、その為に大切な部下の人生を、

狂わせることもあるという事実を知っておく必要があります。

 

その為には、部下一人一人のタイプを見抜くこと、そして

何よりも自分と部下との距離感を肌で感じる事。

その上で、最善のマネジメントパターンを決める。

そのことが大切になってきます。