それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

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Give&Giveしてサヨウナラ

人間には常に認められたいという欲求があるものです。
『あなたは素晴らしい』『あなたのお陰で』
『あなたがいなかったらどうなってたか』

なんとも耳障りの良い言葉です。

認められない時の小さな妥協

しかし、どんなに努力しても、認められず、
感謝もされず、あるいは気付いてすらもらえない事もあります。

そんな時は、何度も挫折しそうになります。
もういいか、これくらいで。
やれることはやったはずだ、あとは自分たちでなんとかするだろう。

しかし、まだやれること、やるべきことが残ってるのを
一番知っているのも他ならぬ自分だったりします。

これは何を隠そう、私自身の事です。

会社を去るときのイメージ

まもなく、人生を賭けて共に歩んできた
元、自分の会社を去ることになります。

元というのは、昨年、大手企業に会社を買ってもらい、
従業員も全て継続雇用してもらい、
会社は存続しているものの、旧経営陣は
順次会社を去るようにしています。

おせっかいでもいいから悔いを残さない

経営には口をはさむ権限はもうありません。
出された決断に従うだけです。
しかし、その決断が最大限成果につながるための
手段方法はあれこれ考えて発言します。

それは大事な残っている私の役目でもあります。

しかし、これがなかなか難しい。
つまりどこまでが求められている仕事で
どこからが出しゃばりになるのかの
線引きが難しいのです。

そんな事をあれこれ考えてると、
いつのまにか、人の顔色を伺うようになってました。

余計な事を言ったかな?
なお、混乱させてしまったかな?
もう、意見は求められてないのになあ。

かつて、社長の時は、様々な相談を持ち掛けられ、
多くの視線が私に向いていました。
『社長、決断してください』といった視線です。

でも今はその視線は私には向けられません。
だからでしょうか?
やたらと人の視線を気にしてしまっている。

何でそんなに気にしてるんだ?
そう考えてある答えに行きつきました。

きれいに去ろうとしている

日が経つにつれて、頭の中をこの会社を去る日の事が
頭を占め始めました。

徐々に机の中の不要なものも捨て始めました。

完結しそうにない仕事は、他の人でも出来るように
資料をつくったり、何気なく説明することを始めました。

でも、それだけじゃない事に気付きました。
きれいに去ろうとしてるのです。

それどころか、心のどこかで惜しまれながら去っていく
姿を想像していたのかもしれません。

それは誰の為なのか?
答えは残念ながら『自分の為』だけでした。

そんな美しい去り方を私は本当に望んでいるのだろか?
そう問うてみたら、心の底で『違う』と声がしました。

そして、心に決めたのは、もうそんなに遠くない退職の日に、
『やっといなくなってくれたよ』
そう言われるような去り方をしてやろう。という事です。

ダメなものをダメといい、変えるべきを変るべきだと言い、
出しゃばって、めんどくさい事を言い、
うっとうしい最後を残そう。

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GIVE&GIVEを全うする

上手に進めていく時間はもう私にはないのだから
多少、摩擦を起こしても、面倒を起こしても、
声を上げて、行動しようと思うのです。

それは、私なりの恩返し
私にできるGIVE&GIVE

一生を賭けてきた会社へのGIVE
共に戦ってきた元部下へのGIVE
苦しんで生み出した商品たちへのGIVE

私に出来るすべてのGIVEを残らず吐き出して
しまおうと思うのです。

また一つ、退職の日のイメージがわきてきました。
その時の私の最後の一言は、
『お世話になりました』でも、『皆さんお元気で』でもなく、

ただ一言、『ご迷惑をおかけしました』になりそうです。

いつの日か、私のかけたご迷惑が、
この会社で根をはって花を咲かせて、お役に立ってくれる。

ただ、それだけを信じて