それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

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相手の考えを上手に変える術

今までの人生を振り返ってみてふと、思う事があります。

なんとも、生きづらい生き方をしてきたもんだなあ、と。

 当の本人は、とにかく一生懸命、前向きに生きてきたつもりでしたが、
今更ながら冷静になって振り返ってみると色んな事が見えてきます。

自分の意見が正解だという思い込み

自分の考えた事が正しいと思いこんでいました。

思い込みというのは、視界を狭くして、
思考回路を寸断させる強力な威力を持っているもんです。

自分の考えと違う意見に出くわすと、

なんで解らないんだ』『なんと馬鹿な考えだ
という強い反発が即座に生まれ、支配されてました。

これは、過去の成功体験という奢りがもたらす
人間ならではの、こまった囚われのようです。

ただ単に、意見の相違で済めばそれほど困った事でもないのですが、
会社や家族で、一緒の目標に向かって進んでいると、
問題が複雑になってきます。

お互いに『自分が正しい』と思い込んでると
相手の意見を素直に聞いてみようという姿勢が生まれてきません。

頭の中は、どうやってこの解らずやにぎゃふんと言わせるか、
参りましたと思わせるかに思考は支配されてしまいます。

そんな事を素直に解ってくれる事は、絶対にありません。
理論的に説明すればするほど、私の中の、『お前は間違ってるだろ
という気持ちが顔や態度にあらわれて、
上から目線の、押しつけ説明になってしまいます。

相手が、部下や子どもの場合、
『解りました』という言葉が返ってくるかもしれません。

それは、『これ以上、この解らずやの上司(親)に説明しても無駄だ』
という、諦めからの『解りました』です。

だから、まったくもって解ってなんかいないのです。

それを、『ようやくあいつも解ったか』と一人納得している。
だれも解ってないどころか、反発して逆効果を生んでることすら
知らずにです。

そんな、滑稽な事をよくやってた事に今になって
よく気付くのです。

全く、情けないやら、恥ずかしいやらです。

自分なりの気付きの練習法

自分なりの考えを押しとおして、勝手に不機嫌になる
生きずらい生き方を改善する為の方法は、

我慢する事でも、マインドコントロール法でもなく、
まず受け入れてみる事 と思うようにしました。

受け入れるとは、賛成する事ではありません。

じっくり誤解なきよう、聞いてあげて、
なるほど、あなたはそんな考えなんですね。

と受け入れる。理解する。

理解するけど、納得とは違う。
あくまで私と違う意見を理解するという事。

ここで注意するのは、中途半端での理解はしない。
とことん、聞いてみて、最後まで聞いてみて、
相手の話が終わるまで聞いてみて、

相手の顔に、話尽くした満足感があらわれた時に、
自分の意見を伝える。

相手の思考を変える達人

今までは、話が終わるか終らないかの時に、

『しかしねー』とか、『でもねー』とか、
『あなたは解ってないようだから言いますけどね』感たっぷりな
自説を延々と繰り返してました。

相手も聞いてるのか聞いてないのか、頭の中では、反論を
考えてる様子が伺えます。

『反論する気だな』と察すると、
なおさら説き伏せてやろうと力が入ります。

そんな堂々巡りの会話の最中に、ほんの一言二言で
相手の思考を変える達人に出くわした事がありました。

それは、ある会合での出来事。
様々な立場の人たちが集まる場で、議論が白熱し、
お互いに自分の意見を通そうと熱くなりかけたその時、

この人のほんの一言で、その場が急に冷静になり、
誰もが、なるほどと思わされ、自分の意見を通す事の前に、
チームにとっての最善とは何かを考える事が大切だと
思い出させてくれた言葉を言った人がいました。

それは、『ちょっといいですか』から始まった、
実に静かに落ち着いた、短い一文での言葉でした。

その発言の後に訪れた会議場のひと時の沈黙の時、
私は心の中で『お見事』と叫んでました。

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日ごろの練習の賜物

この人は、何故こんな事が出来るのだろう。

そう考えてみて、思いついたのは、
『常日頃から物事の本質を見つめている人』
という事でした。

この件について、私はこう思う。しかしどうやら、
彼の立場からは違うように見えるらしい、
確かに人それぞれ、置かれている立場によっても変わる。

しかし、1つにまとめなければならない。
この問題はそもそも・・・・・

そうやって、常日頃から物事を深く見つめているのだと思います。

決して正しい事だけでなく、複雑な人間の感情まで
含めて、考えている。

そんな人は、きっと人の心に刺さる魂が詰まった言葉
を語れるように思いました。

まとめ

意見の相違が出た時に、ベストな結論を導き出せる
素敵な大人になりたいものです。

その為には、常日頃の人間を見つめる目。
世の中を冷静に判断する習慣が求められるように思うのです。