それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

MENU

どん底で出会った2通りの仏様

地獄で出会った仏様

会社が窮地に陥った時、助けてくれた人たちがいます。

親身になって支えてくれて、何の見返りも求めず、
助けてくれた人達です。

その時は強く思いました。
「この事は何があっても忘れない、
心に刻んで、何年かかろうがこの恩は必ず返す」

生き仏とはまさにあの人達のことを言うのでしょう。

実はその真逆もありました。

忘れられない罵声。そこまでいいますか?
ついそう言いたくなる一言。
悔しくて机の下で拳を握り締め、奥歯を噛み締めた出来事。

急に手のひらを返したかのような態度になった人。
いつの間にか、いなくなった人。

自然と、心の中で「絶対に忘れない、いつか必ず見返す
そんな感情が芽生えてました。

f:id:k-genri:20200710214840p:plain

怒りのマネジメント


記憶が怒りを呼び起こし苦しめる

やがて時間が経ち、その人達と会う機会も少なくなったのですが、
どう言う訳か、その時の記憶が蘇ってきます。

終わった事なのに、すでに過去の事なのに、
「あの時のあの言葉は許せない」とか、
「あれはいくらなんでも理不尽だろ」とか、
「こう言い返せばよかった」とか、

自分で勝手に思い出しては、勝手に怒りがこみ上げてきて、
無駄なエネルギーを使い、
健康に悪いことを繰り返していることに気づきました。

助けてくれた仏様への感謝の記憶も沢山あるくせに、
どう言う訳か、引っ張り出してくる記憶は、
怒りの記憶の方が多いのです。

もう、とっくに終わった事なのに、
あえて、自分からこの記憶を迎えに行って、
引っ張り出してきて、思い出しては、
また、負の感情を発生させて、自分で苦しんでるのです。

冷静になって考えれば、なんと無駄な事であるか
解るはずなのに、そんな損で苦しい事を、
あえて、自分から繰り返しています。

ばかとしか言いようがない。

こんなことを、これからの人生も続けていくのか
あるいは、もっと賢く、楽に生きていくのか、

その選択権は、実は私にある事に
この愚行を通じてようやく気がつきます

sr-keikaku.com

マインドコントロールをやめる

実は、どん底の真っ最中に、何度も取り組んだ事があります。

マインドマネジメント、つまり怒りの心のコントロールです。
ここは自分のマインドを前向きにしていこう。

怒ったところでいい事無い、ほっとこう。

感情をコントロール出来る大人になろう。

あれこれやりましたが、残念ながらどれも無理でした。

無駄に怒る事はしない。そう誓った次の瞬間、
思い通りにならない出来ごとに、感情が乱れます。

過去の事を思い出して、『あいつはああいう奴だ』と烙印を押して、
攻撃対象をイメージし始めます。

あの時、こう言い返してやればよかった。
そんな事を考えたりもします。

いわゆる馬鹿な自分の繰返しです。

自分の馬鹿さ加減を分析してみた

そもそも、なんでこれほど、私は馬鹿を繰り返すのかを
考えてみました。

まず思いついたことは、

『自分の考えが絶対的に正しいと信じ込んでいる』
ということです。

私の言っている正しい事に異を唱えるとは何事だ。
そんな一方的な判断を押し付けている事に気付きます。

しかし、よくよく観察してみると、
勘違いだったり、知らなかったり、いろんな見方がある事
が解ってきます。

次に、『相手の行動を自分で勝手に決めている』
という事。

例えば、意見の相違があった時、
相手の方から譲歩すべきだ。とか

ここは、急いで謝ってくるべき。とか

あらゆる相手の行動を、こっちの都合で
勝手に決めてしまって、そうならないと、
なんでやらないんだ』そう勝手に思い込んでいる。

そして、それらの自分勝手な思い込みが
受け入れられないと、『自分が軽んじられている』

そんな思い込みが生まれてきて腹を立てる。

馬鹿な思い込み3連発を自分で発して、
自分でくらって、無駄なエネルギー使って、
苦しんでいる。

とんでもない、大馬鹿者でした。

自分の馬鹿さ加減を楽しむ

馬鹿はそう簡単に直りません。
気付いたからと言って、急に
怒りが沸いてこないとかはあり得ません。

人間なんですから、感情に振り回されて当然です。

そこを何とかしようとするのは、
辛く苦しそうなので、もっと楽な方法
選択する事にしました。

それは、自分の馬鹿さ加減を笑う事です。

『また、やってるよ、懲りない奴だな』
『今日は3回目の思い違いをやってるぞ』

そんな事を俯瞰し、見つめて、
その上で、自分を笑う。
『少しは成長しろよ』そんな感じで、
肩の力を抜いて、ゆるーく、やわーく
自分を優しく叱る。

そんな事を繰り返して行こうと思うのです。

www.k-genri.com

まとめ

どん底で出会った許せない人達がいます。
悔しい思いと、激しい怒りで私を苦しめてくれた人です。

でも、そんな負の感情を作り上げたのは、
ほかならぬ、自分自身の馬鹿さ加減でした。

そう思えた今、あらためて考えてみると、
許せないと思っていた人達は、
私の人生にとって、かけがえのない、
師匠
である事に気付きます。

ちょっとインパクトの強い教えではありますが、
これからの人生をより豊かに楽しく生きていくためには、

無くてはならない教えを与えてくれた
有難い別の意味での仏様
であった事は、間違いないようです。