それでもあきらめるな どん底人生

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どん底体験で弱った心を強くする方法

どん底での体験

会社の業績が苦しくなりはじめて、数年は

自力でなんとかしようと頑張ってました。

今になって思うと、この頃はまだイキイキとしていました。

 

 

今は苦しいけど、なんとか挽回して見せる。

みんなと力を合わせれば出来ないことはない。

そう信じて、商品の開発に知恵を絞り、

営業活動に東奔西走していました。

 

一日が終わるころには、これも再起の為の一歩なんだ。

そう考えると、少しだけ疲れも心地よいものに変わっていました。

 

しかし、状況はどんどん悪くなりました。

市場が我が社の商品を求めていない時には、

どんな踏ん張りを見せようと、歯が立ちませんでした。

 

そして、リスケを経て、会社の行く末を、

金融機関とスポンサー企業に判断を委ねる事になったころから、

心の状況が変わってきました。

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心のどこかで、自力じゃなくなったことで、

ぽっかり穴が開いてしまったんだと思います。

しかし、その穴の先にはとんでもない暗闇が広がっていました。

 

夜は必ず3回くらい目が覚めるようになりました。

いったん覚めてしまうと、あれこれ考え始めます。

そのすべてが悪い方、悪い方に考えが及びます。

 

眠っているときは、必ず夢を見ていました。

いわゆる悪夢というやつです。

何かを一生懸命やっているのですが、それがリアスすぎて

寝ていてもくたくたになってました。

気付いたら、びっしょり寝汗をかいてました。

 

昼間、社長室にいるときは常に、びくびくしていました。

ドアがノックされるたび、電話が鳴るたび、メールが来るたびに、

何か悪い知らせだろうかとおどおどしていました。

そんな時間が続くと、次第に呼吸が浅くなり、

心臓が締め付けられるような痛みを感じてました。

 

そんな悲壮感が漂う社長には、社員は近寄りたくないものです。

次第に、一人でいる時間が増え、社長室に呼んでも、

嫌そうな表情に見える気がしてきました。

孤独感は増すばかりでした。

 

弱い顔になっている

そんなある日、経営者の先輩から呼び出されました。

私の事を心配してくれるその先輩から言われた一言は、

『今のお前の顔はとても弱い奴の顔だ』

『俺がしってるお前の顔じゃない』

 

そうはっきり言われました。

帰り道で、ショーウインドウに写った自分の顔をみて、

なるほど、こりゃー弱い顔だ。

そう納得してしまいました。

 

不安慣れする

そんなどん底の体験を日々繰り返していると、

少しは慣れてきそうです。麻痺するといった方がいいのでしょうか。

もっと鈍感に、もっとふてぶてしくなれればいいのに。

そう思ってましたが、残念ながら私の場合は逆でした。

 

不安に対して敏感になっていきました。

ほんの些細な問題でも、大問題のように捉える癖がついてました。

そのたびに、心は折れかけ、行動は止まり、

負のスパイラルが進行していきました。

 

ただ、自分で自覚することが出来ました。

きっと、もっともっと弱い顔になっていってるぞ。

そう感じる事は出来ていました。

 

だから、どんな結果が待っていようと、

心だけは折らない。そう決める事にしました。

誰だって落ち込むことはありますが、その時どう判断し、

どう行動するかが問われる時だと思います。

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その1)書き出す

そもそも、なんでそんなに不安なんだろうと考えてみる事にしました。

そして、それらをノートに書き出すことにしました。

 

今日、目の前にある不安を思いつくまま書き出します。

書いていて気づいたことが2つありました。

 

1つは、それほど不安の数は多くないという事。

とんでもなく多くの不安に包まれてると思っていましたが、

書き出してみると、そうでもない。

『あれっ?これだけだっけ?』そう思う事がよくありました。

 

もう1つは、それほど大したことじゃない不安に、

潰されそうになっていたことに気づいた事です。

漠然としたものを、書き出すという行動で顕在化してしまう事で、

理解が深まり、不安が減少していくことを知りました。

 

その2)最悪を想定する

ここまでくると、自分ではどうしようもない事が多くありました。

つまり、あれこれ考えても仕方ない。

だったら、最悪の最悪を想定することにしました。

それをノートに書き出して、自分に納得させました。

 

その時、心に生まれのは『最悪は想定内』というものです。

すでに最悪は想定してしまってますから、

それ以上悪くなることはありません。

 

不安が襲ってくるたびに、『大丈夫すでに想定しているから』

そう言い聞かせてました。

どうしても不安になったら、

最悪想定ノートを開くことがありましたが、

その都度、『そうだった、想定してたんだ』

という気持ちが心を楽にしてくれました。

 

その3)新しいチャレンジをする

目の前には、解決しなければならない課題は山ほどありましたが、

同時に自由になる時間もありました。

しかし、この貴重な時間も、気づいたら塞ぎこんで、

落ち込んで過ごしていたので、新しいチャレンジをすることにしました。

 

私の場合は、このどん底でいやというほど、

経験させられたものがあります。

 

計画の立て方だったり、経営のスキルだったり、

分析の手法だったり、法律的な事だったり様々です。

 

時に専門家の知恵を教えてもらい、

時に自分でとことん考えされられたものがあり、

これらを体系化することで後々誰かの役に立つかもしれない。

そう思って資料をまとめる事にしました。

 

新しい事ですから、すんなりはいきませんし、

時にはじっとしてる以上のストレスを感じる事もあります。

しかし、自分でも不思議に思ったのは、

いつのまにか、あっという間に時間が過ぎていきます。

どこかイキイキと作業をしている自分がいました。

こんなことはここ数年ありませんでした。

 

我を忘れて没頭することが出来ました。

 

まとめ

心というのはどん底を経験したら強くなるもんではありません。

私の場合はむしろその逆で、心が弱くなっていました。

自分で自分を責めて勝手に落ち込んでいくスパイラルに陥っていました。

 

しかしそこから抜け出す方法があることにも気が付きました。

ここにあげた3つの方法はその中の一部ですが、

大切なのは、このまま弱っていてはいけない。

強くならなければいけないと決める事だと思います。

 

それを決めるのは、自分しかできない事です。