どん底で般若心経に出会い気付いた事

どん底の時には立ってるのがやっとでした。
誰とも会いたくなくて、
こそこそしていたように思います。

何も悪い事はしていないのに、
誰かに会って『その後、どうですか？』と言われるのが
嫌でたまらなかった。

みんな、心配して声をかけてくれているのに、
興味本位で聞かれているような気がして、
被害妄想に包まれていました。

般若心経に出会う

そんな時、たまたま時間が空いて、
何気なく入った書店で本を眺めてました。

このころには、何かを学んでやろうという
気持ちも起こらなくなっていたので、
ただ、何気なくぶらぶらと眺めてただけだったのですが、
ふと、般若心経という文字が目に留まりました。

宗教とか、仏教とか、お経とか、
多分自分には一生触れる事のない、
次元が違うものと思っていましたが、
どういうわけか、その本を購入していました。

般若心経の初心者向けの本です。

そこで初めて知ったのが、般若心経とは、
観自在菩薩（観音様）という方が、
その弟子、舎利子に向けて語ったことであるという事。

お釈迦様はその時、瞑想に入っていて、黙って聞いておられ、
その話（説明）が終わった時に、しずかに頷かれたということ。

全く知らなかったそのｽﾄｰﾘｰに、
次第に引き込まれていきました。

色即是空　空即是色

般若心経の中で唯一知っていた言葉がこの
色即是空　空即是色です。

知っていたと言うより、聞いたことがあるレベルで、
意味は知りませんでした。

そのビギナー本が教えてくれたのは、
この世で形あるもの、色（しき）は
実はなにも無い空（くう）であるという事でした。

だから、今あなたが苦しいとか、辛いとか思っていることも、
実は空（くう）、つまり実在しないんだということ。

その時、ふと思いました。『これは量子論ではないか』

量子力学が唱えるもの

量子論では、我々の周りにあるすべてのものは、
素粒子から出来ていて、それは時に実態のある粒（物質）であり、
ときに実態のない波（エネルギー）であるのです。

そしてそのどちらかであるのかを決めるものが、

我々の意識（この意識も素粒子から出来ている）
であるというのです。

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つまり、仏教でいう色が粒（物質）である状態であり、
空が波（エネルギー）である状態である。
そう理解出来ました。

様々な実験や科学的根拠をもとに語られる
量子論と仏教で語られる教えが共通していることに
大きな驚きを覚えました。

 ゼロポイントフィールドとは

そして、量子論ではこのすべての素粒子は
ゼロポイントフィールドというエネルギーの場に
保存されていると言われます。

そこには時間を超えた、過去から未来までの全ての情報が
保管されているというのです。

すぐには信じられませんでしが、
今まで自分に起こった不思議な体験、

どうやっても説明できなかった出来事が
このゼロポイントフィールドだとすんなりと
理解出来る事に気が付きました。

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あるいは、多くの天才と言われる偉人の多くが、
『気が付いたらこの作品を作り上げていた、
これは自分以外の大いなる力によるものだ』
といった発言も理解が出来ます。

ゼロポイントフィールドに繋がる方法

では、どうやったらこのゼロポイントフィールドに
繋がることが出来るのでしょうか。

そう思いながらあることを想像しました。

もしかしたらお釈迦様はゼロポイントフィールドに
繋がる達人だったんじゃなかろうか。

繋がることで、量子論や物理学がない
何千年も昔に、現代科学がようやく解明している
謎や仮説に行きついていたんじゃなかろうか。

瞑想するということ

世の中には瞑想に関するHOW　TO本が
溢れています。

瞑想とは何なのか？どうやったら出来るのか？

私もあれこれやってみました。
本の通りの姿勢で、方法で。

しかしことごとく上手くいきませんでした。

きっと何年も瞑想を繰り返し修行したお坊さんには
出来るのかもしれませんが、
見よう見まねのにわか仕込みでは無理のようです。

しかし、ふとした瞬間、自分の意識から離れて、
心がどこかに行っている、いやどこかと通じていたといった
感覚を覚える事があります。

もしかしたら、これが瞑想なのかもしれません。

それは、ほんの一瞬であり、瞑想しようとしてなったわけではなく、
たまたま自然の中にいて、心が穏やかになった瞬間とか、
身体を動かして清々しさを覚えた瞬間とか、
好きな事に没頭していた時とか、
そんな時だったように思います。

つまり瞑想とは、瞑想するものではなく、
瞑想状態になるものではないでしょうか。

そして、私が行っているのが般若心経を唱える事です。
いつのころからか、夜、寝る前に
ユーチューブで般若心経を見る習慣が出来ました。

あれ程、記憶力には自信がなかった私も、
そらで、唱える事が出来るようになりました。
唱えているときには、いちいち意味は考えません。

気付くと、ふと『ん？今自分はどこに行ってたんだろう』
という事があります。

不思議と心が落ち着く感覚を覚えます。

最後に

世の中には、我々の理解を超えた世界があります。
そのすべてを解き明かすことは、
現在の科学では不可能でしょう。

しかし、現実に我々の周りで起こる
奇跡だとか、偶然だとか、運よくたまたまだとか
そういったものが、実は量子力学的に説明が出来るものであり、
また、何千年も続く般若心経の中ですでに語られていたとしたら。

信じるとか信じないとかというものでなく、
素直に受け入れて、自分のものにしていくことの方が、
いいように思うのです。