それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

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退職が決まってもやることは残っていた

会社をM&Aで売却して、新しい経営者を迎えて、
新しい体制で会社は動き始めてます。

旧経営者が会社を去る時

私は、旧経営者として、しばらくの間は、会社に残り
バトンタッチを見届けてから退職しようと決めてます。

かつての部下が、経営層に参加させてもらい、
必死になって頑張ってる姿は、嬉しくもあり、
頼もしくもあります。

新しい会社の企業力とお互いのシナジーを
活かしていけば、必ずこのM&Aは成功する。

多くの人が『良かった』そう思う日はそんなに遠くない。
そう実感できます。

多分、その日には、私はこの会社にはもういない。
そう考えると少し寂しい気分にもなりますが、
いなくなることも大切な役目だと考えると、
それなりに『お役に立つ』方法だと納得しています。

いや、そう納得してました。ついこの間までは。

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会社を去るとき


口出ししそうになり、何度も飲み込んだ

仕事とは、ある意味、問題解決業みたいなものです。
毎日、様々な問題が生まれてきて、その解決策を
考え出します。解決策は山ほどあります。

すぐに動けばいいケースもあれば、
じっくり成り行きを見計らって待つ事が大事な時もあります。

ひたすらお詫びするべき時もあれば、
決して引きさがってはいけない場合もある。

新しい経営陣になったかつての部下は、
一生懸命にこの難問に対峙しています。

そんな時、つい口をはさみたくなることがあります。
『今は慌てないべきでは』『ここは思い切って進むべきだよ』

長い間、最後に決めるのは私でしたから、つい、昔の癖で
判断を口にしそうになりますが、飲み込みます。

『いかんいかん、私が口をはさむとこじゃない。』
『私には、もう権限もなければ求められてもない』

でしゃばるのはやめとこう。

経営者の時は遅くまで会社に残っていた習慣が
いつのまにか、早々に退社するようになっていました。

会社を去る日が現実的になる

この会社で仕事をしたのはかれこれ30年以上
になります。

休日も、街のショッピングモールに買い物に行っても
つい自社の商品に目が行きます。
競合他社の新しい商品がないか探して回ります。

今でも、その癖はなおらず、つい売場をウロチョロしながら、
そうか、もうこんな休日もしなくて良くなるんだなと
考えていたら、『本当に退職する日がくるんだ』
そういう思いがこみ上げてきました。

www.k-genri.com

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やることは残っている

M&Aとは2つの会社が1つになることです。
買う方と買われる方がいて、当然、買う方が
買われる方をコントロールしていきます。

だから、口出しはしまい。そう決めてましたが、
次第にあることが解りました。

それは、いくら買われる方が弱い立場でも、
買う方の一方的なやり方、考え方を押し付けてしまえば、
買われる方の会社は死んでしまいます。

死なないまでも、言われるがままの指示待ち企業になってしまいます。

そんな企業で働く社員がイキイキしているイメージはわかない。
そんな企業がお客様に喜んでもらえるような仕事が出来るわけがない。

M&Aとは、2つの企業が1つになる以上、お互いのいいところを
掛け合わせるシナジー、相乗効果があってこそのものだ。

だとすれば、遠慮してる場合じゃない。
俺にも出来る事はある。いや、俺にしか出来ないことがある。

やめてくださいと言われるまでやり通す

それまでは、会社を辞める時期について、
『もうそろそろ辞めてください』と言われる前に

こちらから時期を見計らって辞めよう。
そう思ってました。

しかし、やることが残っていると気づいた今は、
やり遂げた時が、やめる時。そう決めました。

もちろん、
『でしゃばるな』『それはあなたの仕事じゃない』
『余計な事をするんじゃない』

そう叱られるかもしれません。
決めるのは新しい経営者ですから、それには従います。

しかし、『やるな』と言われるまでは、
私にしか出来ない、私がやるべき、シナジーを出すための
旧会社の捨てるべきものを捨て去る仕事を
やり遂げてやろう。そう決めました。

終わりに

『動機善なりや、私心なかりしか』

これは、JALを再建させた、京セラの稲森会長の言葉です。
『今、あなたが下した決断は自分だけの為ですか、
それとも正しい動機からのものですか?』

この答えがYesであれば、とことんやってみればいいと思うのです。

動かずに、ただ、時を待つ。
それでは、いつか必ず、『あの時、嫌がられても動いていれば』
そんな後悔をするように思うのです。

人生一度きり。
動いた分だけ、面白くなる。

今は、そう信じています。