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簡単な資金繰表で管理する方法

一番大事なのは資金繰り

会社が倒産するのは、赤字だからではありません。

もちろん、赤字が続けば、いずれ倒産してしまいますが、

会社がその寿命を絶たれるのは、

資金がなくなってしまう時です。

 

つまり、支払うべきお金が支払えない時です。

逆にいえば、赤字であろうと、資金がショートしていなければ、

会社は倒産しない事になります。

 

だから、資金繰りが一番大事と言われるのです。

 

 

手形がおちない

商売をしていると、手形を使う事があります。

手形とは、支払い期日を設定して、それまで猶予してもらうものですから、

その期日までにお金を準備しておけばいいのですが、

これが間に合わなければ不渡りになり、

これが1度目であれば、銀行からの信用を失い、

あらたな融資が受けれなくなります。

 

6カ月以内に、2度目の不渡りを出してしまうと、

銀行取引が出来なくなり、倒産してしまいます。

 

資金繰りを管理する

ですから、どんな企業であろうとも、

会社の中のお金の管理をしっかりとやっておかなければなりません。

 

これは個人の財布でも同じことが言えます。

今月末に、家賃や光熱費の支払いをしなければならないのに、

財布にお金が入ってるからと言って、

好き放題、使えば、当然、月末に支払えなくなります。

 

家賃も滞納し続ければ、追い出されますし、

電気代も払わなければ止められてしまいます。

 

だから、出て行くお金の予想をしっかりしとく必要があります。

 

シンプルな資金繰り表の作り方

どんなに頭がいい人でも、複雑なお金の出し入れを、

頭の中だけで、管理するのは、不可能です。

 

現金の出し入れだけならまだしも、手形があり、

支払い期日もまちまちだったりするとなおさらです。

 

その為に、資金繰り表を作ります。

 

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資金繰り表の仕組み

資金繰り表は、今月入ってくるお金がいくらで、出て行くお金がいくらかを把握して、

その結果、いくらのお金が残るのかを見るものです。

とてもシンプルで、解りやすく、経営者に一目で、会社のお金の流れを教えてくれる、

とても、有難いものです。

 

収入=会社に入ってくるお金

 

現金入金=販売した売上が現金で入ってくる金額

売掛金入金=以前に売って今月回収する金額

手形期日入金=手形が期日をむかえて入ってくる金額

割引手形=期日はむかえてないが、銀行に手数料を支払って手形を現金にした金額

に分けられます。

 

支出=会社から出て行くお金

 

現金支払い=仕入したものの現金で支払う金額

買掛金支払い=月をまたいで当月に支払った金額

支払手形決済=支払う手形が期日をむかえて当月支払う金額

人件費=役員、従業員の人件費

その他=それ以外の当月に支払った経費等

 

その他=税金の支払いや退職金等の支払い

財務=銀行から借りた金額と返済した金額

これらを全て足すとその月の会社のお金の動きが分かります。

 

資金繰りを想定する

資金繰り表は毎月作成します。

収入の上には売上という欄があります。

現金売上であろうと、売掛売上であろうと、

毎月、毎月売上を入れて眺めていれば、

会社にどれだけのお金が入ってくるのか、想像がつくようになってきます。

 

支出の上には仕入という欄があります。

これも売上同様、毎月眺めていれば、

ほぼ、どれだけ支払いが必要かがつかめてきます。

 

人件費やその他経費はそれほど変動しないので、

資金繰り表を大きく左右させるのは、

売上と仕入です。

 資金繰り表は下の日本政策金融公庫のサイトよりダウンロード出来るので

良かったら活用してください。あるいは、自社にあったものをエクセルで簡単につくるのもいいかもしれません。

www.jfc.go.jp

資金繰り表で対策を練る

会社が調子がいい時は、この資金繰り表を眺めるのは

気分がいいものです。

毎月の繰越預金が増えて行くのを見ると、

今月も頑張ってよかったなと実感します。

 

しかし、逆に調子が悪い時は、こんなに嫌な資料はありません。

売上の減少に伴って、どんどん預金が減っていく時には、

氣分も滅入ってきます。

 

資金をショートさせるわけにはいきませんから、

あれこれ対策を講じなければなりません。

 

まずは売上を上げて収入を増やす事。

これが出来れば問題ありませんが、簡単じゃない場合もあります。

だとしたら、次に打てる手は出て行くお金を減らすしかありません。

仕入れを減らすか、広告費などを減らすか、あるいは最後の手立てで、

人件費を減らすか。

 

いずれにしても、なんらかの傷を負う事になります。

 

あるいは、銀行から追加でお金を借りる。

上の表の借入のところに当たります。

しかし、同時にその下の借入金返済にも数字が増えます。

借りたら返す。当たり前の事がこの表にあらわれます。

 

資金繰り表が喋りかけてくる

資金繰り表は色んな事を教えてくれる有難い存在です。

このままでは、資金がなくなりますよ。であったり、

仕入れが売上に対して多いから資金が減り始めてます。

在庫を確認する必要がありますよ。であったり、

 

何とかしようと借入を頑張ってるけど、

このままでは返せる見込みがなくなりますよ。

そんな事を喋りかけてくれます。

 

しかし、調子が悪い時には、聞きたくないから、

資金繰りと喋ろうとしない。

しっかりと向き合わなければいけないのに、

怖くて避けようとする。

 

これが取り返しのつかない事に繋がってしまうかもしれませんん。

 

まとめ

資金繰り表は、色んな事を教えてくれる有難い存在です。

仲良く付き合えば、事前にあらゆる策を考えさせてくれます。

 

難しく作ろうと思えばいくらでも複雑になりますが、

経営者は細部より大きなお金の流れをつかんでいればいいんです。

 

細部のお金の流れは、経理担当者にまかせて、

大切なお金の流れは経営者が日々、確認することで、

あらゆる手が打てたり、新しいアイデアが出てくるものです。