それでもあきらめるな どん底人生

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リストラは中小企業にとって必要な時もある

中小企業経営の大切な役割の一つに、雇用の維持があります。

一度、雇用したら家と同じようなものですから、

経営者はその人の人生にも、責任を持つことになります。

 

 

正しい責任の取り方

雇用を維持するという事は、ちゃんと給料を支払うという事です。

雇用は維持するけど、『今は、会社の経営が厳しいので、

給料はまってくれ。』では維持していることになりません。

 

どんなに人間性が素晴らしい社長でも、今まで、

どんなにお世話になっていようとも、

給与がきちんと支払われなければ、

いつまでもついて行くわけにはいかなくなります。

 

社員にも家族や守るべき存在がありますから、当然です。

 

つまり、『なんとしても、雇用は守る』というのは、

時と場合により、経営者のエゴになってしまします。

 

経営者は崇高な正義感を持って、決断したと思い込みますが、

それは、従業員を不幸にしてしまうことになります。

 

従業員の雇用

企業は存続しなければならない

企業には、雇用維持という役割と同時に、

納税の義務というもう一つの大切な役割があります。

 

企業活動を行い、ちゃんと利益を上げて、税金を支払う。

この税金で、社会福祉や地域行政が支えられ、

人々が安心して暮らしていけるようになります。

 

しかし、赤字企業ではこの納税に貢献することが出来ません。

正当な節税は大切ですが、利益を出さずに社会にぶら下がるだけの企業では、

正しい企業の在り方とは言えません。

 

だから、企業はどうしても利益を出さなければいけないのです。

その為には、適正規模という考えはとても大切になります。

 

その時にあった適正規模がある

中小企業は創業期から様々な努力を経て、成長していきます。

成長すると同時に、社員の数を増やしたり、

設備投資で資産を増やしたりして、その規模を大きくしていきます。

 

しかし、世の中の環境は常に変わります。

この環境変化を事前に正しく捉えて、対策を講じていくのが

企業経営には大切です。日々、経営者はその変化を行っていると思います。

 

しかし、その環境変化が想像以上に早かったり、

変化の予測を読み間違えたり、思い通りに行かない時だってあります。

 

そこには、売上減による収入の減少とは反して、

過去から変わらない、人件費と設備の維持費が

さらに苦戦中の経営を圧迫します。

 

企業にはその時々の適正規模があります。

『そのうち、何とかなる』が仮に幻想であれば、

多くの人を不幸にしてしまうことになります。

 

正しいリストラを決断する

 経営改善で目の前の苦戦を改善出来れば、

とことんやるべきです。

www.k-genri.com

しかし、そうでないとしたら、

あらゆる環境が変わってしまい、

今の資金力や、人材力の実力では改善出来ないと思うのであれば、

出来るだけ早期にリストラを決断すべきです。

 

早ければ早いほど、選択肢を持つことが出来ます。

判断が遅れて追い詰められてしまえば、

その選択肢の数は限られ、周りを不幸にしてしまいます。

 

従業員の就職先を見つけ出す

本来一番大切な事は、社内にあります。

社員の生活に不安を持たせない事です。

経営者の根拠のない頑張りは、この不安を増幅します。

 

どんなに人間的に素晴らしい社長でも、

自分の生活を不安に晒すようであれば、着いて行きたくありません。

 

仕入先にも同様の事が言えます。

信じてついてきてくれた仕入先企業を

『はたしてお金を払ってくれるだろうか』と

不安にし続けるのは、よくありません。

 

企業が土壇場まで来てしまえば、

経営者は資金繰りや、金融機関への説明に奔走され、

社内に目を向ける余裕がなくなってしまいます。

 

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そうなる前に、決断すべきです。

資金と時間に余裕があるときに、

しかるべきプロに相談して、

社員の生活を守る事、ビジネスパートナーに出来るだけ

迷惑をかけない方法を探すことです。

 

もしかしたら、社員の能力は、自社ではなく、

別の出会うべきして出会った新しい会社で

大きく花開き、幸せな人生に繋がるかもしれません。

 

その為に、経営者として、動ける余力が必要です。

 

まとめ

経営者は一度雇用した社員の人生には責任を持つべきです。

しかし、それは自社にこだわる必要はありません。

 

何とか自社で雇用し続けようとすれば、

全てを失い、多くの方が被害を被ることだってあります。

それを回避する方法として、リストラは必要だと思います。

 

しかしきっちりと計画して、万全な準備の上のリストラであれば、

多くの人の不幸を回避することが出来るかもしれません。

 

その為には、一人で悩まずに誰かに相談してみる。

苦しい相談になるかもしれませんが、その一歩を

出来るだけ早く踏み出してみる事が、なにより大切な事です。