どん底で出会った不思議な体験
会社がどん底にあるとき、もう無理だ。
そう思ったことが何度かありました。
どう頑張ってもどうしようもない問題があって
おまけに期限が数日後でした。
常に頭の中は、その問題で一杯でした。
そんな時、実に久しぶりに古い友人から
突然に電話がありました。
ただ単に、『どうしてるかと思って』それだけの短い会話でした。
電話を切ってしばらくたって、
ふと、『もしかしたら彼に相談したらなんとかなるかも』
そんなアイデアが急に浮かんで、すぐに電話してみました。
彼の答えはいとも簡単に『いいよ、やってやる』でした。
そして、その難問は見事に解決しました。
あれだけ悩み苦しんでいたのは何だったんだろう。
しかし、どうしてこのタイミングで
彼は電話をかけてきてくれたんだろう。
そんな疑問が次々に浮かんできて、
なんだか大きな不思議な力の存在を
感じずにはいられませんでした。
実はそれから同じような事が数回ありました。
どれが欠けても、あのどん底を抜け出すことは
出来なかったと思います。
思考は現実化するの正体
昔から、思考は現実化するとか、念じれば花開くとか
言われていましたから、常に心掛けてはいましたが、
心のどこかで疑っていたように思います。
いくら心の中で願っても、誰も見てないし聞いてない。
思うだけで実現できるなんてありえない。
そんな否定的な事を同時並行で考えていたんだと思います。
つまり、心の底から信じて願っていなかった。
しかし、どん底にあるときには、
そんな事を考える余裕がありませんでした。
とにかく何とかしたい。何とかしなければという思いだけで
精一杯で、がむしゃらだったので、
あれこれ考える暇はありませんでした。
つまり、純粋に考えて願っていたんだと思います。
『もしかしたら、その純粋に思う事が、これらの
不思議な出来事に出会わせてくれたんじゃないだろうか？』
そう考えるようになりました。
しかし、普段からスピリチャルとか、霊的なものが苦手だったので、
どこか腑に落ちていないところがあるのも事実でした。
量子力学との出会い
そんなとき、量子力学という超ミクロな分野の話に出会いました。
量子とは原子核以下のミクロの世界の事を言います。
ここに一つの仮説があります。それは、
量子とはエネルギーのような非物質である時もあれば、
粒のような物質になっているときもあるというのです。
最初に聞いたときには、なんのことだかわかりませんでした。
しかし、物理の世界で有名な『2重スリットの実験』を知ることで、
何となく腑に落ちてきました。
この件は、とても複雑なので、専門の記事に説明をお願いします。
そこで説明されていることは、
量子というものは、人間の意識が働いているところでは、物質化し
意識していないところでは、非物質であるというのです。
意識するという事は、思考するという事です。
この思考した先で、物質化するのです。
人間が意識することで、
バイオフォトンという量子を発します。
そこで我々の周りにある、
様々なチャンスという量子を物質化します。
つまり、我々が何を意識するかで、
チャンスが現れるのか、
それとも物質化せずに通り過ぎていくのかが決まるのです。
これが思考は現実化するの正体でした。
もちろん、これは現時点では仮説です。
その多くが実証されているとはいえ、
すべてが解明されたわけではなく、
いまでも、多くの物理学者が様々な研究を通じて、
この謎を解き明かそうとしています。
しかし、私は腑に落ち、納得しました。
自分の思考をどこに向けるかを意識する
明確な方程式を立証されるのを待つ前に、
自分の目の前の思考をどこに向けるかを
実験することにしました。
研究室での難しい実験は、私には無理です。
科学者にお願いするしかありません。
しかし実社会の実体験の中での実験は私にもできます。
こんな思考をしたら、こうなったとか、
こんな出来事、こんな出会いがあったとか。
今日は出来なかったけど、1週間頑張って続けたら
こんな変化がうまれたとか。
何よりも、そう考えて過ごしていると、楽しいのです。
自分の思考を感情に支配されて、
面白くない、辛い時間を過ごすより、
『思考はチャンスに向かって放つ』
と意識して過ごしている方が、楽しいのです。
かつて、どん底にいるときに私が経験した、
あの不思議な体験を、今度は自分でコントロールして
使いこなせるようになる。
その為の修行、訓練と思って続けています。
まとめ
古くから言われている、思考は現実化する。
引き寄せの法則、念ずれば花開く。
笑う門には福来る。
成せばなる。
これらには、共通したものがあるように思えます。
それは、決してスピリチャルな非現実的なものだけでなく、
科学的に、証明される根拠のあることでもあるのです。
これはもはや、信じるか信じないかの問題ではなく、
信じて実行するかどうかの問題ではないかと思います。
