それでもあきらめるな どん底人生

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心が弱ってる時の対処法

自分の心は強いと過心していた

会社を長年経営していると、色んな事があります。
泣きたい事もあったし、逃げ出したい事もありました。

しかし、その都度、『絶対に負けない
そう心に言い聞かせて自分を奮い立たせ、
なんとか生きてきました。

だから、自分の事を、弱いなんて思わなかったし、
人より強く生きている。そう信じてました。

心の状態が変わっていく

しかし、今回ばかりは違ってました。

『俺は精神的に強いから大丈夫だ』
そう言い聞かせていたものの、 

会社が窮地に陥り、あがいても、あがいても
一向に良くならない。どんどん悪くなる。

頑張っても頑張っても成果は出ない。

今まで丁寧に接してくれてた人達が、
非常に厳しい表情で、説明を求めてきて、
説明がつかないと、厳しく叱責されました。

なによりも、自分の会社がどうなるのかという
不安に包まれます。

社員は、仕入先は、そして家族は。

すでに私には決定権はなく、まな板の鯉。

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そんな状況が1年半続きました。

心の状況は身体にあらわれる

その時も、自分で自分に言い聞かせてました。

『俺は強いから大丈夫』

しかし、身体は正直です。
夜中に必ず目が覚めるようになりました。
パジャマを絞れば汗がしたたるのではと思うほど、
びっしょり寝汗をかいてました。

夜中に寝てないのに、日中も眠くない。
電話やメールや説明に追われて
緊張の中にいると、睡眠時間が短くても
人間眠くないんだとはじめて知りました。

しかし、その緊張は呼吸を浅くし、
常に、胸が苦しい状況が続いてました。

いつか身体が悲鳴を上げるのではないか?
そんな思いがよぎりましたが、そうなったら
この状態から逃げれるのかな?

そんな気持ちが芽生えてました。

気晴らしに映画を見たらびっくりするくらい
涙がこぼれてきます。
『あれっ?こんなに感受性豊かだったっけ?』
と思ってました。

路肩に咲いている花を見て、
心が安らぐのを感じました。

夜空の月を見て感動してました。

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これら全ては元気な時にはほとんど感じない事でした。
それだけ心は弱り切ってたんだと思います。

その時、『俺は本当は逃げたいんだ
という事に気付きました。

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逃げたい気持ちと闘わない

その気付きはある意味、ショックでした。

自分の弱さに気付いたショックというより、
絶対絶命を通り越している自分の状況を
あらためて認識したことのショックです。

『逃げ場はない』そうあらためて気付かされました。

その時、自分の内なる声が聞こえます。

逃げ場はないんだから戦え、
強い俺でいないと駄目だ。
自分の心は自分しかコントロール出来ない。
諦めたら終わりだ。

今まで、どんな時も自分を励まし、
支えてくれた、内なる声です。

しかし、今回ばかりは、生まれて初めて
その声に、反発しました。

『無理なもんは無理』

それでも頑張れと言うなら、
俺は俺でなくなる。

逃げない でも戦わない

『じゃーどうするつもりだ』

内なる声は答えを求めてきました。
その時、私が決めたのが、

それでも逃げない でも無理に戦わない
という方法です。

逃げたら全てが終わるのは解ってました。
それはここまで踏ん張ってきた私に申し訳ない。

なにより、支えてくれた多くの人達に申し訳なさすぎる。
だから逃げるのはよそう。

どんなに罵倒されようが、今は下を向いて言い訳をしないで、
ただ、ここに、立っていよう。

そして、この戦いは、この1年半やる事をやっても
結果が出ない戦いだった事を素直に認めて、これ以上は無理に戦わない。

そう決めました。

 

まな板の鯉ならそれらしく、ジタバタせずに、
世の中成るようにしかならない』と腹をくくる。

どのような結果にしろ、結論は出る。出たらその時、正しく受け止めよう。

そこには、必ず何かの意味があるはずだ。
その解釈を間違えずに次に活かす。

その事の方が大事に思えてきました。

まとめ

マラソンの高橋尚子さんが好きな言葉は、
『何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。
いずれ大きな花が咲く』だそうです。

どんなスター選手にもスランプはあるものです。

どんな人の人生にもどうにもならない期間というものがあるものです。

どうにもならないなら、潔く認めてしまって、
必要以上に自分を痛めつける事をせずに、
黙って身をかがめ、人知れず根を張る。

どん底は必ずいつか終わるのですから、
終わった時に、どんな花を咲かせるか。

そこに意識を集中させる事の方が
大切だと思うのです。