それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

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捨てる勇気と集中する覚悟

会社の業績が厳しくなると、
社長は、次第に余裕を失っていき、
なんとかしようと手当たり次第に
ばたばた動きまわります。

その典型が私でした。

焦ると色んな事に手を出したくなる

新商品や新規事業に取り組んで、
あれもこれもの総力戦で乗り越えようとしましたが、
結果的にはどれも上手くいきませんでした。

今になって思えば、
そのどれもが中途半端になってました。
考えれば当然かもしれません。

そこには『我社の危機をなんとか乗り越えよう』
という考えばかりで、
お客さんの都合やニーズを考える
余裕がありませんでした。

つまり私の事、我社の事で頭の中が一杯だったのです。

では、あの時、私はどうすべきだったのか?
それは、思い切った事業の集中だと思います。

あれこれ手をつけていたことから全て撤退し、
1点集中する事だったと思います。

撤退すると、当然その事業の売上は減少します。
一見更なる危機を招いてしまう錯覚にさらされます。

当時の私にとってこれはかなり恐ろしく、
勇気がいるものでした。

しかし同時に人的労力や経費も減少します。

その撤退した事で生まれる人材力と資金を
重要な1点に徹底的に集中させる事が出来ます。
そうすべきだったのです。

日常生活でも繰り返している無駄

日々の当たり前の生活の中でも同じことが言えます。

趣味で始めたギターが
全然上手くなりませんでした。

一通り、演奏しては
また最初から始める練習を
繰り返してましたが、
一向に上達しないので、

ある時から、1小節だけをミスしなくなるまで
とことんこだわって練習する事にしました。

『弾けるようになるまで次には行かない』
そう決めました。

こんな方法で本当に上手くなるのだろうか?
もっと色んなパートを弾いてみたい。

そんな不安や欲求と闘いながらとにかく続けてみると、
いつの間にか上達していました。

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人間はそれほど器用じゃない

我々は、自分がそれほど万能でもなければ
多才でもない事を本当は知っているんだと思います。

それでも、あれこれと手をつけてしまうのは、
あれもこれもやっている自分に
ただ安心しているだけなのかもしれません。

しかし、求めているのは成果や成長は
それでは遠回りになってしまいます。

必要なのは、捨てる勇気、集中する覚悟だと思います。

上手な捨て方

ではどうやって捨てるものを選ぶのか。
私は優先順位をつけて並べてみました。

どれもそれなりに可能性があり、
甲乙つけるのはなかなか難しいものです。

つい、思い入れが入り込んで
判断を鈍らせてしまいそうになります。

そこで、優先順位をつける判断基準を決めました。
我社の場合は緊急事態でしたらか、
判断基準は

  • 早期に利益になるもの
  • 新たな投資の必要がないもの(お金がないので)
  • 今ある技術が活かせるもの

にしました。

 

絞り込んだ分、売上は落ちましたが、
なんと肝心な利益は増えてきました。

あれだけ怖かった売上を減らす事をやってみて、
本来の欲しかった利益が増えてきたのです。

まとめ

私の場合はやむを得ずに行った方法でしたが
普段の平常時に、勇気を持って実行する事が出来たなら
必ず結果は変わってくると思います。

日々の生活の中で、何が大切なのか、
何が優先順位が高いのか、
そして何を捨てるべきなのか。

そんな事を考える習慣を持ち続けると
成功は向こうからやってきてくれるものだと思うのです。