それでもあきらめるな どん底人生

これからの人生を最高にしていくために

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緊張との上手な付き合い方

会社が窮地にあるときは、緊張する場面の連続でした。

 スケジュール表が緊張のオンパレードで埋め尽くされる

金融機関に返済を待ってもらうための訪問.。
多くの金融機関が集まるバンクミーティングで、
質問に応じる時。

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仕入先に、現状の説明をしに行くとき。
自社の価値評価をする、会計事務所との面談の時。

数え上げたらきりがないほどの緊張する
スケジュールで手帳が埋め尽くされてました。

翌日が普通の営業商談だけだったりすると、
どこかでほっとした気分になってました。

緊張がもたらす身体の変化

緊張は、自分の身体にあらわれてきます。

私の場合は、まず、口の中がカラカラに乾く。
水を飲んでも解消しません。
身体のどこかに、すべての水分が引き寄せられているような
そんな感じがしてました。

場合によっては手に震えが出る事もありました。
大事な書類に自筆でのサインを求められた時、
手の震えで、字がおかしくならないか、
相手に悟られないかと不安に思ったこともありました。

緊張する場面から解放された後、急に胃が痛くなりました。
本来、場面に遭遇する前か最中に痛くなるもんだと
思ってましたが、私の場合は、ほとんどがその直後でした。

こらえていた胃酸かなにかがどっと流れ出したんでしょう、
しばらく、こらえきれないほどの痛みに耐えながら、
『もっとしっかりしろ もっとタフであれ』
そんな事を自分に言い聞かせてました。

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襲ってくる緊張


緊張を忘れさせる無我夢中

そんな緊張の真っ最中でも、
この緊張そのものを忘れる瞬間がありました。

それは、まさに緊張の真っただ中での事でした。

素直に頭を下げておこうとか、
次に何を言おうかと考えているときなどは、
口は乾き、胸は苦しくなるほどの緊張に包まれてますが、

ここは、何が何でも譲れないとか、
これは、どんなことがあっても伝えたい、理解してもらいたい、
そう思って一心不乱に説明しているときには、
後になって振り返ってみると、
まったく緊張をしていなかったことに気付かされます。

というか、その時の事をあまりよく覚えてません。
我を忘れて、行動していたといった感じ。

気付いたら、普段の自分では出来なかったような
事が出来ていたように思います。

なんだか別の空間に入り込んだような、
そんな不思議な状況では、緊張をしてませんでした。

我を忘れるほど、夢の中、
無我夢中の境地だったのかもしれません。

緊張と対峙したから得たもの

多くの舞台で活躍する日本を代表する役者の
コメントをテレビで聞いていました。

その人曰く、『毎回、舞台を迎える時には、
逃げ出したくなるほどの緊張に包まれる』

『しかしその緊張が私の演技を引き出してくれる』
そう仰ってました。

なるほど、確かに、あの時の私も、
緊張もせず、余裕をかまして、あの場に立っていたら、

見た目は、かっこいい、堂々とした振る舞いを
演じる事が出来たかもしれないけれど、

相手の心に響く何か、決断を覆してもらるだけの
説明は出来なかったように思います。

絶対的不利な状況で、それでも何とかしなければいけない
状況で、極度の緊張と対峙することではじめて
自分の中の無意識が動き出し行動をさせる

名役者が緊張することによって、本来の
自分の力を超えた演技を行い、観衆の心をうつ

それも、緊張のなせる業なのかもしれないと思うようになりました。

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緊張と上手に付き合う方法

時に我々の体を蝕むほどの負荷を与える
緊張も、場合によっては、
大きな成果をもたらせてくれるエネルギーになる。

そんな、両刃の剣である緊張とどう付き合うべきか。

つまるところ、仲良くなるしかないと思います。

緊張するような出来事に遭遇するのは、
あまり、好きではありません。
いつでも、心穏やかに、平穏に
過ごしていたいものです。

しかし、そこには、なんの成長もない、
腑抜けた自分が見えてきます。
何のお役にも立たない、
誰からも必要とされない自分。

これはやはりどう考えても、
一度きりの人生では避けたい事です。

緊張と仲良くなるとは、敵対視しないという事です。

緊張がやってきたら、押しつぶそうとせずに、
やっつけようとせずにただ、眺めてみる。

結果、声が裏返ろうが、どもろうが、気にしない。

大事な人との大事な面談が、
上手くいかなくても、

それが運命と受け止める。そんなライトな関係。

しかし同時に緊張から逃げないで、
その中で最高の自分であれるよう
最大限の努力だけは惜しまない。

そんな付き合い方が、緊張との
仲のいい付き合い方ではないかと思うのです。

まとめ

緊張することで、頭の中が真っ白になって、
本来の力を出せない事もあれば、

逆に緊張の力を上手に活かして、
持てる力以上のものを発揮することもあります。

あの、浅田真央さんは、
『試合の前に緊張するのは当たり前』
『緊張すると呼吸が浅くなるから
そんな時は、深い深呼吸をします』と言ってました。

一流選手というのは、きっと、緊張という存在を
しっかりと認めて、その上で、自分ならではの、

緊張との上手な付き合い方を
見つけているのでしょう。